未知谷の刊行物【国内文学】



 
アリョーシャ年代記 春の夕べ
工藤正廣 著
四六判上製304頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-576-5 C0093



中世14世紀の
ロシアの曠野を舞台に
青年アリョーシャの成長を描き
まだ誰も読んだことのない
目眩く完成度の傑作
 
文学的に魂を育んだ
叙情的言語が紡ぐ人と運命
積年の研鑽が可能にした
詩的言語と散文との融合
この優れた作品の
誕生に立ち会える至福
=====
編集長の読後第一感
「少なくとも私は好きだ」
良い。とても良い。
滔々と流れる大河の如く雄大な
物語の展開も気持ちを和らげてくれるが、
何より目で追っているはずのことばが
法師歌のように声として聞こえて来て、
そのうねりに身を委ねる
心地良さが好もしい。
第一級の作品と言って良い。


目  次

第一章

1 春の夕べ

2 筏
13 
3 焚き火
16 
4 青い雨、青い川
24 
5 ドラゴン
28 
6 ヴォルガの別れ
33 
第二章
39 
1 雷鳴
40 
2 駅逓家の夜
46 
3 夢で
51 
4 岐路
55 
5 こころみ
60 
第三章
65 
1 天涯の孤児のように
66 
2 ナスチャ川で
71 
3 祈祷師
75 
4 ふたたび夜明けに
81 
第四章
85 
1 美しい町
86 
2 驟雨の下で
91 
3 髭を剃る
94 
4 昂ぶり
100 
5 泉で
104 
第五章
111 
1 白樺林
112 
2 まどろみ
116 
3 対話
119 
4 日の終わりに
125 
5 語らい
130 
第六章
137 
1 ヨシフ修道士
138 
2 一日の労働
143 
3 一夜
147 
4 その夕べに
151 
5 谷間を下る
156 
第七章
161 
1 もてなし
162 
2 決断
167 
3 夜明け
172 
4 美しい手
175 
5 憂愁
182 
第八章
185 
1 画想
186 
2 遠征
192 
3 白樺皮のベレスタ
199 
4 その朝
204 
5 白樺林を行く
211 
第九章
219 
1 修道院へ
220 
2 共生園まで
223 
3 ネルリ長老
228 
4 荷馬車隊を追って
236 
5 星空
244 
第十章
251 
1 草の宿
252 
2 七騎士
258 
3 ヴェールをぬぐ
264 
4 アリョーシャの夢
271 
5 黄金秋
275 
詩章 アリョーシャが書いたベレスタ
283 

工藤正廣 [くどう まさひろ]
1943年青森県黒石生まれ。北海道大学露文科卒。東京外国語大学大学院スラブ系言語修士課程修了。現在北海道大学名誉教授。ロシア文学者・詩人。
著書に『パステルナークの詩の庭で』『パステルナーク 詩人の夏』『ドクトル・ジバゴ論攷』『ロシア/詩的言語の未来を読む』『新サハリン紀行』『TSUGARU』『ロシアの恋』『片歌紀行』『永遠と軛 ボリース・パステルナーク評伝詩集』等、訳書にパステルナーク抒情詩集全7冊、7冊40年にわたる訳業を1冊にまとめた『パステルナーク全抒情詩集』、『ユリウシュ・スウォヴァツキ詩抄』、フレーブニコフ『シャーマンとヴィーナス』、アフマートワ『夕べ』、チェーホフ『中二階のある家』、ピリニャーク『機械と狼』(川端香男里との共訳)、ロープシン『蒼ざめた馬 漆黒の馬』、パステルナーク『リュヴェルスの少女時代』『物語』『ドクトル・ジヴァゴ』など多数。

小社刊の工藤正廣の著作物
[TSUGARU (つがる)――物語の声・文体論レッスン――]
[ロシアの恋]
[片歌紀行 今に生きる建部綾足]
[永遠と軛 ボリース・パステルナーク評伝詩集]
[いのちの谷間 アリョーシャ年代記2]
[雲のかたみに アリョーシャ年代記3]
[郷愁 みちのくの西行]
[西行抄 恣撰評釈72首]
[チェーホフの山]
[〈降誕祭の星〉作戦 ジヴァゴ周遊の旅]
[1187年の西行 旅の終わりに]
[ポーランディア 最後の夏に]
[没落と愛 2023 РАЗОРЕНИЕ И ЛЮБОВЬ 2023г.]
[幻影と人生 2024 ВИДЕНЬЕ И ЖИЗНЬ 2024г.]
[ユゼフ・ローザノフ 青春の終わりに]
 
小社刊の工藤正廣関連の著作物
[シャーマンとヴィーナス]
[中二階のある家 ある画家の物語]
[蒼ざめた馬 漆黒の馬]
[夕べ ヴェーチェル]
[機械と狼]
[ユリウシュ・スウォヴァツキ詩抄]
[]
 
小社刊の工藤正廣関連の著作物 [パステルナーク詩集]
[わが妹人生 1917年夏]
[初期 1912―1914 あるいは処女詩集から]
[バリエール越え 1914―1916]
[晴れよう時 1956―1959]
[早朝列車で 1936―1944]
[第二誕生 1930―1931]
[主題と変奏 1916―1922]
[リュヴェルスの少女時代]
[物語]
[パステルナーク全抒情詩集]
[ドクトル・ジヴァゴ]


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アリョーシャ年代記 春の夕べ
工藤正廣 著
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