未知谷の刊行物【国内文学 / 海外文学】



 
永遠と軛 ボリース・パステルナーク評伝詩集
工藤正廣 著
四六判上製296頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-481-2 C0098



両大戦、ソビエト革命、国家の不条理・大粛清――
生き残った詩人は散文長篇『ドクトル・ジヴァゴ』へ向かう
ロシア大地の知識人として、時代と精神を永遠の内に……
パステルナークの理想と生活を芸術の一点に収斂させる
雑駁を排し、平易簡明に示す評伝がここに――
 
詩人の人生の要素を引用変成し
行分け詩形式に完成させた、リズムあふれる評伝
 
けれどもきみのような若い世代にとって
われわれの軛としての国家は
もはや祖国ではなかった
いま僕は言おう
僕はきみのような若い世代にたいして罪がある
祖国は国家ではなくロシア大地だったのだ
(本文冒頭より)


目  次

まえがき

序詩 *―1 手紙・シャラーモフ

1章 *―2 ウラルに病む
17 
2章 1―3 一九三六年
26 
   2―4 ペレデルキノに住む
32 
3章 1―5 万事休す
38 
   2―6 《ジヴリットの手記》
41 
   3―7 三七年夏
46 
   4―8 生きのびること
53 
   5―9 メイエルホリド
58 
4章 1―10 永遠の仕事を
65 
   2―11 詩の女神
73 
5章 *―12 第七の青春
82 
6章 1―13 戦争が始まる
99 
   2―14 疎開
104 
   3―15 川駅の別れ
114 
7章 1―16 ツヴェターエワ自殺
123 
   2―17 流亡の果て
126 
   3―18 母の栄誉を
135 
8章 1―19 疎開地チーストポリで
141 
   2―20 リジヤ・チュコフスカヤが語った
151 
   3―21 ツヴェターエワの最期
167 
9章 1―22 二月
179 
   2―23 カマ川解氷
188 
   3―24 アディクの不幸
193 
   4―25 一時モスクワへ
199 
10章 1―26 モスクワ帰還
208 
   2―27 前線で
215 
11章 1―28 将校地図入れの中に
220 
   2―29 おもかげ
229 
   3―30 ロシアの将軍たち
237 
   4―31 旅の終わり
243 
12章 1―32 自由の風
250 
   2―33 二つの死
253 
   3―34 若い世代によって
260 
   4―35 グルジア・無名の詩人との出会い
268 
13章 *―36 希望
274 
14章 *―37 その美しい時!
281 

工藤正廣 [くどう まさひろ]
1943年青森県黒石生まれ。北海道大学卒。現在同大学名誉教授。ロシア文学者・詩人。
著書に『パステルナークの詩の庭で』『パステルナーク 詩人の夏』『ドクトル・ジバゴ論攷』『ロシア/詩的言語の未来を読む』『新サハリン紀行』『TSUGARU』『ロシアの恋』『片歌紀行』等、訳書にパステルナーク抒情詩集全7冊、7冊40年にわたる訳業を1冊にまとめた『パステルナーク全抒情詩集』、『ユリウシュ・スウォヴァツキ詩抄』、フレーブニコフ『シャーマンとヴィーナス』、アフマートワ『夕べ』、チェーホフ『中二階のある家』、ピリニャーク『機械と狼』(川端香男里との共訳)、ロープシン『蒼ざめた馬 漆黒の馬』、パステルナーク『リュヴェルスの少女時代』『物語』『ドクトル・ジヴァゴ』など多数。

小社刊の工藤正廣の著作物
[TSUGARU (つがる)――物語の声・文体論レッスン――]
[ロシアの恋]
[片歌紀行 今に生きる建部綾足]
[アリョーシャ年代記 春の夕べ]
[いのちの谷間 アリョーシャ年代記2]
[雲のかたみに アリョーシャ年代記3]
[郷愁 みちのくの西行]
[西行抄 恣撰評釈72首]
[チェーホフの山]
[〈降誕祭の星〉作戦 ジヴァゴ周遊の旅]
[1187年の西行 旅の終わりに]
[ポーランディア 最後の夏に]
[没落と愛 2023 РАЗОРЕНИЕ И ЛЮБОВЬ 2023г.]
[幻影と人生 2024 ВИДЕНЬЕ И ЖИЗНЬ 2024г.]
[ユゼフ・ローザノフ 青春の終わりに]
 
小社刊の工藤正廣関連の著作物
[シャーマンとヴィーナス]
[中二階のある家 ある画家の物語]
[蒼ざめた馬 漆黒の馬]
[夕べ ヴェーチェル]
[機械と狼]
[ユリウシュ・スウォヴァツキ詩抄]
[]
 
小社刊の工藤正廣関連の著作物 [パステルナーク詩集]
[わが妹人生 1917年夏]
[初期 1912―1914 あるいは処女詩集から]
[バリエール越え 1914―1916]
[晴れよう時 1956―1959]
[早朝列車で 1936―1944]
[第二誕生 1930―1931]
[主題と変奏 1916―1922]
[リュヴェルスの少女時代]
[物語]
[パステルナーク全抒情詩集]
[ドクトル・ジヴァゴ]


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ボリース・パステルナーク評伝詩集
工藤正廣 著
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