未知谷の刊行物【海外文学】



 
ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突
アマーラ・ラクース 著 / 栗原俊秀 訳・解説
四六判上製224頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-378-5 C0097



二〇〇六年フライアーノ賞(国際賞)受賞
英、仏、独、蘭、波蘭、韓ほか諸外国で翻訳紹介
アルジェリア人の著者がイタリア語で書く
トランスナショナル文学の一級品

 
ミステリー仕立てのイタリア式コメディ?
ミステリーともコメディとも
名づけるとすればそれは真っ赤な偽り
ある殺人事件をめぐる11人の証言
しかし実際に繰り広げられたのは
人のよって立つ安住の場をめぐる考察であった――


目  次

パルヴィーズ・マンスール・サマディの真実

第一の哮り
31 
ベネデッタ・エスポジトの真実
40 
第二の哮り
57 
イクバール・アミール・アッラーの真実
63 
第三の哮り
73 
エリザベッタ・ファビアーニの真実
79 
第四の哮り
89 
マリア・クリスティーナ・ゴンザレスの真実
93 
第五の哮り
104 
アントーニオ・マリーニの真実
107 
第六の哮り
118 
ヨハン・ファン・マルテンの真実
123 
第七の哮り
131 
サンドロ・ダンディーニの真実
135 
第八の哮り
146 
ステファニア・マッサーロの真実
151 
第九の哮り
162 
アブドゥッラー・ベン・カドゥールの真実
167 
第十の哮り
177 
マウロ・ベッタリーニの真実
186 
最後の哮り、あるいは鶏の鳴く前に
194 

197 
訳者あとがき
201 

アマーラ・ラクース [Amara Lakhous]
1970年、アルジェに生まれる。幼少期より、古典アラビア語、アルジェリアの現代アラビア語、ならびにフランス語が併存する多言語的な環境の中で暮らしていた。95年よりローマ在住。アルジェ大学哲学科を卒業したのち、ローマ大学(サピエンツァ)で博士号を取得(文化人類学)。ほかの著書に、『南京虫と海賊』(1999年)、『マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲』(2010年)がある。
 
栗原俊秀 [くりはら としひで]
1983年生まれ。京都大学人間環境学研究科博士後期課程在籍。現在、カラブリア大学文学部に留学中。訳書にジョルジョ・アガンベン『裸性』(共訳、平凡社)がある。

小社刊のアマーラ・ラクースの著作物
[マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲]
 
小社刊の栗原俊秀関連の著作物
[ダックスフントと女王さま]
[デイゴ・レッド]
[バンディーニ家よ、春を待て]
[偉大なる時のモザイク]
[帰郷の祭り]
[満ちみてる生]
[犬と負け犬]
[ロサンゼルスへの道]
[塵に訊け]
[足し算の生]


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書   名
著  者
単 価
冊数
ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突
アマーラ・ラクース 著
2,500円(税別)

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