未知谷の刊行物【海外文学】



 
足し算の生
カルミネ・アバーテ 著 / 栗原俊秀 訳
四六判上製192頁 2,200円(税別)
ISBN978-4-89642-725-7 C0097



友人たちよ、私は足し算の生を生きたい。
北と南、心の言葉とパンの言葉、私と私、
そのどちらかを選ぶよう、
誰かに強制されることなしに。(本文より)
 
 
「この作品は、アバーテ文学の種明かしだ」と訳者が語る、
旅立ちと帰郷、移住と郷愁、「旅立つ者」と「とどまる者」
対立と和解、世代を超えて反復される移住を様々な角度から描く
珠玉の短編集


目  次

往還のプロローグ

  母との旅路
10 
  ラプソディア
19 
  どこにでもいる、とある移民の物語
29 
そのほかの旅
35 
  旅立ち
36 
  臨時の生
48 
  ツバメの空
63 
  アルベリアのコック
71 
  埃にまみれた郷愁の声
88 
  イカ
96 
  レガリテート 正当であること
104 
  ケルンの大聖堂
109 
  言葉だけなら
119 
  ナチスキン
130 
  村は行列のさなかに
135 
  はじめての帰郷の祭り
146 
  まずは、生きる
150 
かりそめのエピローグ
161 
  足し算の生
162 
注記
171 
私の物語の物語
172 
謝辞
176 
訳者あとがき
179 

カルミネ・アバーテ [Carmine Abate]
1954年生まれ。出生地のカルフィッツィ(カラブリア州クロトーネ県)は、南イタリアに点在するアルバニア系住民(アルバレシュ)の共同体のひとつ。南伊プーリア州のバーリ大学を卒業後、ドイツに移住。1984年、ドイツ語による短篇集『かばんを閉めて、行け!(Den Koffer und weg!)』を発表し、作家としてデビュー(1993年、同作のイタリア語版『壁のなかの壁(Il muro dei muri)』を刊行)。1990年代半ばに北イタリアのトレント県に移住し、現在にいたるまで同地で生活を送る。La festa del ritorno(2004年。『帰郷の祭り』栗原俊秀訳、未知谷、2016年)やIl mosaico del tempo grande(2006年。『偉大なる時のモザイク』栗原俊秀訳、未知谷、2016年)など、架空のアルバレシュ共同体「ホラ」を舞台にした作品を複数手がけている。2012年、La collina del vento(『風の丘』関口英子訳、新潮社、2015年)でカンピエッロ賞を受賞。
 
栗原俊秀 [くりはら としひで]
1983年生まれ。翻訳家。訳書にアマーラ・ラクース『ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突』、ジョン・ファンテ『満ちみてる生』『塵に訊け』(以上、未知谷)、ピエトロ・アレティーノ『コルティジャーナ』(水声社)など。カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)で第2回須賀敦子翻訳賞、イタリア文化財文化活動省翻訳賞を受賞。

小社刊のカルミネ・アバーテの著作物
[偉大なる時のモザイク]
[帰郷の祭り]
 
小社刊の栗原俊秀関連の著作物
[ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突]
[マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲]
[ダックスフントと女王さま]
[デイゴ・レッド]
[バンディーニ家よ、春を待て]
[満ちみてる生]
[犬と負け犬]
[ロサンゼルスへの道]
[塵に訊け]


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足し算の生
カルミネ・アバーテ 著
2,200円(税別)

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