未知谷の刊行物【国内文学】
啄木と郁雨
友の恋歌 矢ぐるまの花
山下多恵子 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-311-2 C0095
函館の青柳町こそかなしけれ
友の恋歌
矢ぐるまの花
「と」は「戸」――。新しい世界への入り口。ひとりがひとりと出会うということはそういうことなのではないだろうか。
(「はじめに」より)
石川啄木と確かに「出会って」いた二人の友、「と」の向こう側にあった、その青春の物語
第1部 啄木と郁雨
「函館なる郁雨宮崎大四郎君」と金田一京助に捧げられた第一歌集『一握の砂』
啄木の家族と文学を支えた一つ歳上の函館の友・郁雨との間に生まれた友情の形
第2部 啄木と雨情
四十日間、北の地で交差した二人の人生
明治40年の小樽に明滅した、闇雲な青春
目 次
頁
はじめに
1
第1部 啄木と郁雨 友の恋歌 矢ぐるまの花
9
第1章 恩人
10
第2章 函館
19
第3章 漂泊
40
第4章 東京
85
第5章 ローマ字日記のころ
116
第6章 新しい啄木
135
第7章 その後
150
エピローグ 1 漂泊の歌碑/沈黙のトーチカ/悲しみの海
163
エピローグ 2 わが名郁雨
172
第2部 啄木と雨情 明治四十年 小樽の青春
181
第1章 二つの雨情像
183
第2章 相似た二人
193
第3章 出会いと別れ
244
参考文献
274
あとがき
279
山下多恵子 [やました たえこ]
1953年岩手県雫石町生まれ。高校教諭を経て、現在長岡工業高等専門学校非常勤講師。国際啄木学会理事。日本近代文学会会員。『北方文学』同人。著書に『
海の蠍
』、『
忘れな草
』、『
裸足の女
』、編書に『
土に書いた言葉 吉野せいアンソロジー
』(未知谷)がある。
2002年2月より『盛岡タイムス』に「忘れな草 啄木の女性たち」(全56回)、2004年3月より『新潟日報』に「島比呂志からの手紙 らい予防法を越えて」(全25回)、2006年3月より『新潟日報』に「屋根の上の歌人 西方國雄」(全12回)、2008年5月より『新潟日報』に「啄木と郁雨 友の恋歌 矢ぐるまの花」(全56回)を連載。
小社刊の
山下多恵子
の著作物
[
海の蠍
(さそり) 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜
] (旧版・品切れ)
[
忘れな草
啄木の女性たち
]
[
裸足の女
吉野せい
]
[
増補新版
海の蠍
(さそり) 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜
]
[
朝の随想
あふれる
]
[
かなしき時は君を思へり
石川啄木と五人の女性
]
[
さびしさを紡ぐ
ハンセン病を生きるということ
]
小社刊の
山下多恵子
関連の著作物
[
土に書いた言葉
吉野せいアンソロジー
]
[
おん身は花の姿にて
網野菊アンソロジー
]
[
恋する昭和
芝木好子アンソロジー
]
[
美しい記憶
芝木好子アンソロジー
]
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啄木と郁雨
友の恋歌 矢ぐるまの花
山下多恵子 著
2,500円(税別)
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