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[品切れ] 増補新版あります
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海の蠍 (さそり) 明石海人と島比呂志 ハンセン病文学の系譜
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山下多恵子 著
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四六判上製272頁 2,400円(税別)
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ISBN4-89642-085-3 C0095
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ひとは何故うたうのか! なぜ書くのか!
時代も生い立ちも異なる明石海人と島比呂志。二人は〈ハンセン病〉という一点で結びつく。〈癩〉と刻印されて療養所に強制隔離され、想像を絶する苦痛と孤独と死の恐怖の中で彼らは言葉をつむいだ。社会的アイデンティティのすべてを剥ぎ取られる極限状況のもとで存在の原点を凝視し、神谷美恵子の言う「極限のひと」として文学の根源を問いつづけた。燦然と光を放つ各々の作品を、気鋭の研究者がそれぞれの「深き淵」を共有しつつ読み解く、渾身の処女評論。
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目 次
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頁
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はじめに
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7
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海の蠍 明石海人への旅
1 「癩」であること 13
宣告――「癩に堕ちし身」/懊悩――「人の世の涯とおもふ」/新生――「命のはての歌ぶみの」
2 歌集『白描』の世界 69
第一部「白描」/第二部「翳」/海人の歌
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11
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人間への道 島比呂志の地平
1 「人間」として 119
元凶/挑戦/回復
2 囚われの文学――島比呂志を読む 195
『奇妙な国』――もう一つの国の住人として/『女の国』――断ち切られた性/『海の沙』――訴える文学/『ハンセン病療養所から50年目の社会へ』――島比呂志のその後
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117
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あとがき――旅の終りに
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255
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参考文献
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259
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山下多恵子 [やました たえこ]
岩手県雫石町生まれ。
長岡工業高等専門学校非常勤講師。
日本近代文学会会員、国際啄木学会会員。『北方文学』、『火山地帯』同人。
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