未知谷の新刊案内

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騎士
澤井繁男 著
四六判上製192頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-736-3 C0093



著者、20冊目の創作集!
人工透析、錬金術とイタリア・ルネサンス研究
科学と不思議と人間観察と、著者の集大成ともいえる短篇集
 
「天職」… 自分の将来を模索する「ぼく」が叔父の生き方に何かを学んで……
「紋付」… 世話好きだが意地っ張りの小学生が巻き起こす騒動とは……
「騎士」… 赤ちゃん帰りしたような老父と向き合う還暦を過ぎた主人公……
「小石」… 岩から生まれた小石に秘められた不思議な力……
「黄泉」…泉下の意味。アトム派と鉄人派に分かれ、空気に感覚が……
「湯屋」… 旗竿型の土地を購入した母子をみまういろいろ……
「予言」… 霊感が強い伯母が妹夫婦の家庭にもたらす吉と凶……
「眉毛」… 刺青だらけの暴力団幹部のアネさんがたどる最期の数か月……
「服色」…女子アナの服の色をきっかけに、男と妻、女子アナの過去が……
「眼科」…猫の目の治療を専門とする獣医の開業のいきさつ……
「菊丸」… 紀州犬の菊丸のもつ隠れた特異な能力……
「選択」…透析受容を認めた息子の選択をないがしろにしようとする両親のエゴ……



 
ヘルベルト詩集
ズビグニェフ・ヘルベルト 著 / 関口時正 訳
四六判上製304頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-735-6 C0098



1924-98 現代ポーランドを代表する詩人。当時ポーランド領のリヴィウに生まれ、ソ連、ドイツの侵攻により20歳でクラクフへ。人間の罪に対する全面的抗議と人間への信頼を結晶させた、厳しくも簡潔な表現は出色。本邦独自編集。



 
福原義春さんとの対話
福原義春/谷口江里也 著
四六判上製240頁 2,600円(税別)
ISBN978-4-89642-734-9 C0034



資生堂のグローバル化を牽引した伝説の経営者=福原義春さんが一部の社内クリエイターたちに語る
文化資本の精神、伝統と未来
美しさとは 豊かさとは
個々のインスピレーションに火を点す

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さびしさを紡ぐ
ハンセン病を生きるということ

山下多恵子 著
四六判上製256頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-733-2 C0095



ひとはなぜ歌い、なぜ書くのか
 
「二〇〇七年秋から翌年の春にかけて、NHK文化センター盛岡教室で、ハンセン病文学の講座を持たせていただきました。本書はそこでお話ししたことの一部をまとめたものです。
講座の趣旨は次のようなものでした。【らい予防法下のハンセン病療養所で、過酷な現実に堪えながら言葉を紡いだ人たちがいました。彼らの生きた姿と残した言葉をたどりながら、日本におけるハンセン病の意味を探り、同時に「ひとはなぜ歌い、なぜ書くのか」文学の原点について考えます】
……中略……
本にするに際し、文体を改めようかとも思いましたが、夜の教室で熱く語り合っていたあの頃がしみじみと思い出され、この本を手に取ってくださった方にも、肉声に近いかたちでお伝えしようと思いました。教室の中のひとりになったような気持ちで、耳を傾けて(読んで)いただければ、うれしいです。」
(本書「はじめに」より)

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ドイツ文学旅日記 日独比較文化の視点から
小林英起子 著
四六判上製128頁+カラー口絵4頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-732-5 C0098



広島大学でドイツ文学を教えて15年の
小林先生によるドイツ文学旅日記
長く滞在したケルンでのあれこれから
北ドイツへの旅
土地から思い出される、文学への思い
 
トーマス・マン、レッシング、ハイネ、リヒテンベルク、ビュヒナー、ゲーテ、ケストナー、ブレヒト……



 
雑草の花
木戸ェ行 著
四六判上製280頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-729-5 C0093



世界55カ国を放浪し、
世界の広告賞を手にしてきたコピーライターが
豊かな経験をもとに書き上げた
「人が無理だと言うことを想いの力で成し遂げる」
爽快な青春小説!

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邪馬台国は大和 卑弥呼は百襲姫(ももそひめ) 歴史は捏造される
矢吹晋 著
四六判上製120頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-731-8 C0021



日韓併合の1910年
この論争は俄かに巻き起こり
今なおわれわれは惑わされている
既に戦前1920年代、
資料を素直に読み込んだ在野の学者によって
日中双方の文献学レベルでは証明され
その後考古学的裏付けもなされつつある
それよりはるか以前、江戸時代にも
常識であったその歴史像を
なぜ見失っているのか?
 
笠井新也は『魏志倭人伝』と『日本書紀・崇神紀』中国と日本双方の史料を詳細に読み解き、
1922、23、24年と3篇の論文によって
地名の一致、年代の一致、行路・行程の一致、
さらに人物事跡の一致を論証した。そして
18年後の1942年に4本目の論文を書き、
墳墓の一致をも論証した。つまり
文献学的研究に関する限り、ほぼ完璧に
卑弥呼と邪馬台国のナゾは解明された。
 
 
百襲姫=日本書紀に登場する倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)、第10代天皇崇神の姑(おば)とされる巫女、箸墓(はしはか)古墳の主



 
ギリシア悲劇余話
丹下和彦 著
四六判上製184頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-730-1 C0098



古代ギリシア文学を
自由自在に楽しみながら
人の世の営みや
人間のありようを考える
愉しいエッセイ集
 
*本書で言及される作品
ホメロス「オデュッセイア」
ホメロス「イリアス」
ステシコロス「ゲリュオン譚」
エウリピデス「アルケスティス」
アイスキュロス「テバイ攻めの七将」
ソポクレス「アンティゴネ」
エウリピデス「嘆願する女たち」
アイスキュロス「オレステイア」
ソポクレス「エレクトラ」
エウリピデス「エレクトラ」
ソポクレス「オイディプス王」
エウリピデス「フェニキアの女たち」
エウリピデス「アウリスのイピゲネイア」
エウリピデス「メデイア」
セネカ「メデア」……などなど

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ロシア反体制派の人々 Мы слышим биение ваших сердец
藤崎蒼平,セルゲイ・ペトロフ 著
四六判上製288頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-727-1 C0031




64名の政治家、ジャーナリストのプロフィール
事態を理解するために重要な20のトピックと用語一覧




 
足し算の生
カルミネ・アバーテ 著 / 栗原俊秀 訳
四六判上製192頁 2,200円(税別)
ISBN978-4-89642-725-7 C0097



友人たちよ、私は足し算の生を生きたい。
北と南、心の言葉とパンの言葉、私と私、
そのどちらかを選ぶよう、
誰かに強制されることなしに。(本文より)
 
 
「この作品は、アバーテ文学の種明かしだ」と訳者が語る、
旅立ちと帰郷、移住と郷愁、「旅立つ者」と「とどまる者」
対立と和解、世代を超えて反復される移住を様々な角度から描く
珠玉の短編集



 
幻影と人生 2024
ВИДЕНЬЕ И ЖИЗНЬ 2024г.

工藤正廣 著
四六判上製248頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-724-0 C0093



トリスティア いつも恋しいのは この安寧なる遠い丘
トリスティア いつも恋しいのは この過激なるロシアの幻想
トリスティア いつも恋しいのは
この過剰なる情熱(パッション)への魂の杖
 
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舞台はアントン・チェーホフ生誕の地
タガンローグ近郊はミレナの谷
激戦地マリウポリの東方百余キロ
だがこれは領土紛争の記録ではない
ロシア大地からふつふつと湧き出し
時に激しく逸脱して人々を駆り立てる
精神の内に宿る普遍性を考える物語
 
欧米的均質化を厭う心の持ちようは
だれもが私かに抱くものだろう
まるごと資本主義の落とし子である
近現代の小説言語から遠く離れた
詩的語りの文体は春のそよ風のように
乾いた心を癒してくれるに違いない

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ジェザベル
イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
四六判上製256頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-726-4 C0097



女が殺した、なぜか?
 
法廷には、美しさの気配を残す老女
20代の愛人を殺した廉で裁判にかけられている……
「私、彼を殺しました! 私を牢に入れて、私を殺して……私はそれに値します!……何度でもそれに値します。私には死と不幸が相応しい、でもなんでこんなに恥を並べ立てるの?……そうです、私は彼を殺しました、寛容なんて求めません。でも終わらせて、終わらせてください……」
何も話そうとしない女。一体何が起こっていたのか。
そして物語が始まる……
 
***
彼女の作品は「非情な同情」というべき視点に貫かれている。
(アンリ・ド・レニエ)



 
矢吹晋著作選集 別巻 朝河貫一顕彰
矢吹晋 著
四六判並製函入320頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-723-3 C0321



情報蒐集と分析洞察力は
世界でも有数のチャイナウオッチャー
朝河貫一博士顕彰協会前会長
矢吹晋の集大成!
別巻
 
予断を入れず基本文献を詳細に読み解く
学究信念を貫いた朝河史学の成果は
世界的評価を得、今尚検証に耐え得る
その学恩は継承されているのか!



 
若き女性への手紙
若き女性リザ・ハイゼからの手紙16通を含む

ライナー・マリア・リルケ,リザ・ハイゼ 著 / 安家達也 訳
四六判上製176頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-722-6 C0098



男と女の間の関係が不公平なのに
世界の救済を語ったところで
虚しいのではないでしょうか?
(リザ・ハイゼ 1919年8月23日の手紙より)
 
 
世界中の女性を勇気づけたあの
リルケ「若き女性への手紙」
これまで割愛され、
謎に包まれていた
「若き女性」からの16通
二〇〇三年初公開された
リルケ最後の一信
計17通を加え26通の手紙
その全貌を本邦初紹介
往復書簡として読むことで
リルケの内省、深い側面が見えてくる!



 
如何なるや人倫
94歳、迷いながらも生きてきた

清水昭三 著
四六判上製224頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-721-9 C0093



軍部が正しさを独占する時代に
個人が自分の生き方を選択する
自由はほぼ無いといっても良い
ましていたいけな小学生のこと
学力・身体ともに優れた少年は
七つ釦は桜に錨…予科練へ進む
訓練半ばにして突然敗戦を迎え
一切合切ことごとくが瓦解した
人生は悉皆歪められてしまった
さりとても何かしなければ――
以来七十有余年渾身の私小説!


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