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ポーランド・ロマン派
今なお敬愛される三人の国民的詩人
アダム・ミツキェーヴィチ(1778-1855)
ユリウシュ・スウォヴァツキ(1809-1855)
ズィグムント・クラシンスキ(1812-1859)
の一人。シンプルな言葉に込められた溢れんばかりの意味、感情、優しさ。
19世紀ポーランド、国民全体の運命が
きわめて不安な状態で吊るされている……
秘教的詩法で書かれる長篇詩
ヤツェク・マルチェフスキによる絵画
『アンヘッリ』4点をカラー収録
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獲物
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イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
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四六判上製256頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-755-4 C0097
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植民地支配の繁栄に乗り遅れた各国が
侵略の意欲を彌増してファッショ化し
社会は閉塞感と不安に覆われる――
善良な人間に安らぎの訪れない時代
金銭は米国に端を発する世界大恐慌以降「その日限りで、保存のきかない食い物」であって、信ずるに足りず、欲望の対象にならない。彼は偶然得た機会を捕え、策を弄し、人の顔色をうかがいながら栄達への扉をこじ開けるしか「明日」に繋がる方途を持たなかった。しかし、こじ開けた世界が彼にどのように感じられたか? 栄達が彼にとって何であったか? 彼は生命力、知力に恵まれていたが、一方で極めて諦めやすく、あるいは老いやすい。……彼を追いつめたのは……彼自身の不全感である。青春も成熟も奪われた彼は、失われた自分自身の「獲物」になった。しかし、そもそも失われた自分自身は彼の中に実在したのか? 過去から断ち切られ「明日」を喪失した世界に生きる条件の苛酷さがここにある。
(「訳者あとがき」より)
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巨匠の右手
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コンスタンティネ・ガムサフルディア 著 / 児島康宏 訳
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四六判上製448頁 4,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-754-7 C0097
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ヘコルヅラ川の水を飲み
ムツヘタを築いたが
捕われ、
腕を斬り落とされた
なぜ良きものを
建てたかと
一九三七年スターリンによる大粛清
その直後に執筆発表された
一つのレリーフと詩だけを頼りに
今も残る世界一美しい教会
(スヴェティツホヴェリ大聖堂)の
建設当時を綴る物語
熾烈な権力・領土・愛の争いの中、建築家は仕事を進め…
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金色の川
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井岡道子 著
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四六判上製288頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-753-0 C0093
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人は多く
卑近な富や快楽に惑わされる
しかし遥か遠く
夢を追う者も少なからずある
人情味や穏やかさに缺ける東京の
生活に疲れ、三歳を迎える源太を
伴ない親の暮らす山村にUターン
した智子は、村祭りに友人が主宰
する舞踏集団の公演を企画──
(金色の川)
自立した木彫家を目指すユリ子は
美大卒業の直後に鈴を出産、以来
十余年アルバイトと子育て、作品
制作に明け暮れる。美を追求して
止まない母と娘に生活苦が─
(ママギャング)
裏山の崖から滑り落ちた十二歳の
敬吾はタイムスリップして幕末は
土佐の秘境に紛れる。匿まわれた
炭焼き小屋の娘八歳のタエに読み
書きと計算を教えることに─
(龍馬を追いかけて)
シングルマザー二人の子育て譚と
幕末に教育に目覚めた少女の物語
中篇三篇を収録
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若きポーランド 手がかり
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関口時正 著
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四六判上製192頁+カラー4頁 2,400円(税別)
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ISBN978-4-89642-752-3 C0098
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京都国立近代美術館での展覧会を好機として
ポーランド文学・文化の碩学が一から書き下ろした
芸術運動〈若きポーランド〉を得心させる本邦初の書籍!!
1795年、ロシア/プロイセン/オーストリアによる分割
以降、第一次大戦終了時まで123年間独立を失った国家
百年余、何が、どの都市がポーランドを存続させたのか。
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ゴライの悪魔
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アイザック・バシェヴィス・シンガー 著 / 大アふみ子 訳
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四六判上製240頁 2,500円(税別)
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ISBN978-4-89642-751-6 C0097
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ノーベル賞作家シンガーの処女長篇
一刀両断で正邪を決し、二者択一の世界観を掲げる偽メシアは、姿を変えて
いつの時代にも変わらず現れる。17世紀であろうが21世紀であろうが……
〈冒頭より〉
1648年に、邪悪なウクライナ・コサックの首領ボグダン・フメリニツキーとその配下の者たちがザモシチの町を包囲したが、町を落とすことはできなかった。…反乱に加わって強盗となった農民たちは移動を続けて荒らし回り、トマショフ、クラシニク、トゥルビン、フラムボル(いずれもポーランド東部)を破壊し――そしてゴライ、地の果ての丘陵地帯のただなかにある町も……
ラビ・ベニシュ・アシュケナジ:長年共同体を導いてきた高名なラビ
オゼル:ラビ・ベニシュの長男。五十代に近い
レヴィ:ラビ・ベニシュの末の息子。三十代
ネヘレ:レヴィの妻。良家の出
エレアザル・ババド:かつてはゴライで最も裕福だった市民
レヘレ:エレアザル・ババドの娘。十七歳で、左足が不自由
グルナム:〈堂守りのグルナム〉。宗教施設の世話役で、ラビの補佐役
モルデカイ・ヨセフ:足の不自由なカバラー主義者
イチェ・マテス:ゴライを訪れた行商人で書記
ゲダリヤ:ザモシチの儀式屠畜人でサバタイ・ツェヴィの信奉者
ゴデル・ハシド:ゴライの市民
チンケレ:〈信心者のチンケレ〉。ボヘミア出身の女
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ミロの言葉
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谷口江里也 著 / ジョアキン・ゴメス 写真
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四六判上製160頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-750-9 C0098
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ミロ自身が語った芸術と人生についての言葉
親友だったゴメスが残したミロと作品の写真
ゴメスと親しんだ谷口が書くミロのこもごも
写真76葉
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たなかあきみつ全訳詩集
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たなかあきみつ 著
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A5判上製352頁 非売品 (ご興味をお持ちの方は編集部へお問い合わせください。)
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ISBN978-4-89642-749-3 C1398
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たなかあきみつ全詩集
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たなかあきみつ 著
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A5判上製352頁 5,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-748-6 C1392
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詩人として、現代ロシア詩の紹介者として―
たなかあきみつの詩業のすべて(失われた初期の数篇を除く)を収録した全詩集
本書の姉妹書として『たなかあきみつ全訳詩集』(非売品)を製作しました。
ご興味をお持ちの方は編集部へお問い合わせください。
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アート、過剰と境界
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北山研二 著 / 村瀬鋼 編訳 / 吉田裕・沖久真鈴・小河原あや 訳
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四六判上製256頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-747-9 C0070
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昨年3月、惜しまれながら世を去った
北山研二の仏語論文を翻訳(付録添)
現代芸術を胸ときめかせながら
読み解く北山の
確かな学識に支えられた
大胆な論理、投げかけられる
疑問、動揺する我々…
*本書は北山研二によってフランス語で書かれた著書
L'art, excès & frontières
(Collection Eidos, Série RETINA, L'Harmattan, 2014)
の日本語訳である
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実存文学III
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山下洪文 監修
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四六判上製608頁 6,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-746-2 C0095
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日本大学芸術学部文芸学科の詩人たちによる、
「実存」をテーマとした過去の詩人の再生と、
それを踏まえた自らの表現の試みの一冊
*勝野睦人
1936年東京生まれ。敗戦の前年に
長野県飯田市に疎開。
戦後は東京に戻り、東京藝術大学油絵科
に通いながら石原吉郎らが主宰した
詩誌『ロシナンテ』に参加。
20歳の時、オート三輪に激突され事故死。
*牧野虚太郎
1921年東京、池袋の芸者屋の長男として
生まれる。慶應義塾大学経済学部に通った、
と言われているが、本当のことはすべて不明。
『LUNA』同人。1941年肋膜炎で死去。享年20。
戦後、鮎川信夫らによって『荒地』掲載。
『実存文学I』『実存文学II』は非売品ですが、ご入用の方は編集部までお問い合わせください。
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素敵な祖母たち アイルランドのナナ
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アリス・テイラー 著 / 高橋歩 訳
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四六判上製288頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-745-5 C0098
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暖炉、干し草、ミサ、じゃがいも……
アイルランドの田舎町で昔ながらのスローライフを営む
そばにはいつも、かけがえのないおばあちゃんたち!!
アイルランドではおばあちゃんのことをナナと呼びます
三世代15人のおばあちゃん登場
祖母たちが愛用し、母から孫へと伝えられた品々85葉の写真添え
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麝香豌豆(スイトピー)
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井岡道子 著
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四六判上製276頁 2,700円(税別)
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ISBN978-4-89642-744-8 C0093
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四国山中は四万十川上流の小さな村で
豊かな自然の中に幼少期の感性を育み
京都で青年期の十五年、芸術家の魂を
涵養した作者が五十余の作品から厳選
山村が舞台の六篇
京都を舞台に二篇
その土地に古くから伝わる習俗
肉親や友人知人との悲喜こもごも
読む者おのおのの想い出と共振する
人生の何気ない日々の美しい瞬間を
丁寧に切り取って象徴的に綴る作品集
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紅の笑み・七人の死刑囚
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レオニード・アンドレーエフ 著 / 徳弘康好 訳
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四六判上製240頁 2,600円(税別)
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ISBN978-4-89642-743-1 C0097
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戦争、革命の進行
何者でもない一人の心がどう動くか
紅の笑み:日露戦争か、人々が殺し合い発狂し
やがて累々たる死体の上に赤い笑いが漂う
帰還した兄、感染する弟……
七人の死刑囚:五人のテロリストと殺人犯と強盗――
七人の、死刑宣告から執行に至るまで
心理、生理、肉体の状況を克明に……
魯迅が愛して中国語に翻訳し
邦訳は明治末期から上田敏、
二葉亭四迷、森鴎外、大杉栄
昇曙夢、中村白葉らに紹介され
読まれてきたアンドレーエフ
ラヴクラフト、ポーといった
怪奇小説の系譜にも連なる
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黒鳥
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平賀敬一郎 著
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四六判上製272頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-742-4 C0093
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ページを繰る手が止まらない
極上ハードボイルドアクション小説!
夜の神戸に暗躍する
GT-R BNR32
そしてレクサスLS
霙混じりの、神戸港を見下ろす丘に建つマンション最上階、医科学研究所の機密データを持ち出した研究者が殺害された。殺ったのは毒殺アーティストの二つ名を持つ一匹狼の暗殺者、黒鳥。データの流出を阻止せんとする研究所、新技術の入手で裏社会での優位を占めんとする暗殺集団SLAVE、リーダーはかつて黒鳥と同じ苦境に育った美貌の女。表社会の日常を生きる者には決して見えてこない港町に蠢く裏社会の顔、顔、顔。絡み合う人間関係――もつれ合う関係者たち――リノベーションを専門とする女性建築家もまた――
お前だって、いつかは誰かに――
結局何一つ手に入れることなく――
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