未知谷の新刊案内

書名をクリックすると内容詳細をご覧になれます

10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊
6月の新刊
5月の新刊



 
歴史は眠らない
穂高健一 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-739-4 C0093



歴史は為政者によって捏造される
幕末以降に起きた事実の隠蔽と曲解
歴史教育の歪曲こそが戦争を招いた
フェイクを排した歴史的真実の側面を
心踊る物語として綴る歴史小説4篇
 
〈九十二年の空白〉
ペリー来航の目的は学術調査だった?!
瀬戸内の島の中学校を舞台に
歴史を探求する教育実習の二人……
 
〈幕末のプロパガンダ〉
大政奉還直後、徳川慶喜の東帰
倒幕側は慶喜が江戸へ逃げ帰った
逆賊だと汚名を喧伝した
 
〈俺にも、こんな青春があったのだ〉
江田島の帝国海軍兵学校を卒業
第一次世界大戦でマルタ島へ
日英同盟で参戦した青年将校の物語
 
〈歴史は眠らない〉
太平洋戦争の史跡めぐりに
沖縄へ発った歴史講座の一行
琉球・沖縄の歴史を知るうちに
関係者の意外な事実も……



 
ユゼフ・ローザノフ 青春の終わりに
工藤正廣 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-738-7 C0093



小さな画面の動画からではない
生きた言葉で想像力を喚起して
しばし生を留める希望を見出し
明日の為に今日燃え上がらせる
人と人との出合いと別れの物語
 
*****
 
急速に進歩する科学技術に
人々の心は荒み劣化を続け
壊れかけているのではないか
 
人はその手と足と魂と
五感のすべてを活用して
自然の中で十全に生きること
 
そこでは思わぬ齟齬が生じ
艱難辛苦も味わうだろう
しかし肉体は弱いが魂は強い
 
悲しみや絶望を凌いだ
穢れなき無垢な存在こそ
人を支える愛の名に相応しい



 
釣魚大全 思索する人のレクリエーション
アイザック・ウォールトン&チャールズ・コットン 著 / 霜田俊憲 訳
A5判上製408頁+カラー口絵8頁 6,000円(税別)
ISBN978-4-89642-737-0 C0075



17世紀イギリス、清教徒革命が起こり、シェイクスピアが活躍した時代
1653年に書かれ、以来、世界中の言葉に翻訳
世界中の釣人に読み継がれてきた世界的名著、完全版!
刊行当時の図版や当地の写真、楽しい訳注…
 
ああ 釣師の見事な人生よ
何にもまして最高だ
楽しみばかりで争いはない
人のうらやむ人生だ
   ほかの楽しみ
   子供だましよ
   釣りの楽しみ
   法を犯さず
   釣師の技は
   不幸をうまず
ただ満足と喜びをうむ
(本書第T部第16章 ジョン・チョークヒルの詩より)

10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊
6月の新刊
5月の新刊



 
騎士
澤井繁男 著
四六判上製192頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-736-3 C0093



著者、20冊目の創作集!
人工透析、錬金術とイタリア・ルネサンス研究
科学と不思議と人間観察と、著者の集大成ともいえる短篇集
 
「天職」… 自分の将来を模索する「ぼく」が叔父の生き方に何かを学んで……
「紋付」… 世話好きだが意地っ張りの小学生が巻き起こす騒動とは……
「騎士」… 赤ちゃん帰りしたような老父と向き合う還暦を過ぎた主人公……
「小石」… 岩から生まれた小石に秘められた不思議な力……
「黄泉」…泉下の意味。アトム派と鉄人派に分かれ、空気に感覚が……
「湯屋」… 旗竿型の土地を購入した母子をみまういろいろ……
「予言」… 霊感が強い伯母が妹夫婦の家庭にもたらす吉と凶……
「眉毛」… 刺青だらけの暴力団幹部のアネさんがたどる最期の数か月……
「服色」…女子アナの服の色をきっかけに、男と妻、女子アナの過去が……
「眼科」…猫の目の治療を専門とする獣医の開業のいきさつ……
「菊丸」… 紀州犬の菊丸のもつ隠れた特異な能力……
「選択」…透析受容を認めた息子の選択をないがしろにしようとする両親のエゴ……



 
ヘルベルト詩集
ズビグニェフ・ヘルベルト 著 / 関口時正 訳
四六判上製304頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-735-6 C0098



1924-98 現代ポーランドを代表する詩人。当時ポーランド領のリヴィウに生まれ、ソ連、ドイツの侵攻により20歳でクラクフへ。人間の罪に対する全面的抗議と人間への信頼を結晶させた、厳しくも簡潔な表現は出色。本邦独自編集。



 
福原義春さんとの対話
福原義春/谷口江里也 著
四六判上製240頁 2,600円(税別)
ISBN978-4-89642-734-9 C0034



資生堂のグローバル化を牽引した伝説の経営者=福原義春さんが一部の社内クリエイターたちに語る
文化資本の精神、伝統と未来
美しさとは 豊かさとは
個々のインスピレーションに火を点す

10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊
6月の新刊
5月の新刊



 
さびしさを紡ぐ
ハンセン病を生きるということ

山下多恵子 著
四六判上製256頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-733-2 C0095



ひとはなぜ歌い、なぜ書くのか
 
「二〇〇七年秋から翌年の春にかけて、NHK文化センター盛岡教室で、ハンセン病文学の講座を持たせていただきました。本書はそこでお話ししたことの一部をまとめたものです。
講座の趣旨は次のようなものでした。【らい予防法下のハンセン病療養所で、過酷な現実に堪えながら言葉を紡いだ人たちがいました。彼らの生きた姿と残した言葉をたどりながら、日本におけるハンセン病の意味を探り、同時に「ひとはなぜ歌い、なぜ書くのか」文学の原点について考えます】
……中略……
本にするに際し、文体を改めようかとも思いましたが、夜の教室で熱く語り合っていたあの頃がしみじみと思い出され、この本を手に取ってくださった方にも、肉声に近いかたちでお伝えしようと思いました。教室の中のひとりになったような気持ちで、耳を傾けて(読んで)いただければ、うれしいです。」
(本書「はじめに」より)

10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊
6月の新刊
5月の新刊



 
ドイツ文学旅日記 日独比較文化の視点から
小林英起子 著
四六判上製128頁+カラー口絵4頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-732-5 C0098



広島大学でドイツ文学を教えて15年の
小林先生によるドイツ文学旅日記
長く滞在したケルンでのあれこれから
北ドイツへの旅
土地から思い出される、文学への思い
 
トーマス・マン、レッシング、ハイネ、リヒテンベルク、ビュヒナー、ゲーテ、ケストナー、ブレヒト……



 
雑草の花
木戸ェ行 著
四六判上製280頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-729-5 C0093



世界55カ国を放浪し、
世界の広告賞を手にしてきたコピーライターが
豊かな経験をもとに書き上げた
「人が無理だと言うことを想いの力で成し遂げる」
爽快な青春小説!

10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊
6月の新刊
5月の新刊



 
邪馬台国は大和 卑弥呼は百襲姫(ももそひめ) 歴史は捏造される
矢吹晋 著
四六判上製120頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-731-8 C0021



日韓併合の1910年
この論争は俄かに巻き起こり
今なおわれわれは惑わされている
既に戦前1920年代、
資料を素直に読み込んだ在野の学者によって
日中双方の文献学レベルでは証明され
その後考古学的裏付けもなされつつある
それよりはるか以前、江戸時代にも
常識であったその歴史像を
なぜ見失っているのか?
 
笠井新也は『魏志倭人伝』と『日本書紀・崇神紀』中国と日本双方の史料を詳細に読み解き、
1922、23、24年と3篇の論文によって
地名の一致、年代の一致、行路・行程の一致、
さらに人物事跡の一致を論証した。そして
18年後の1942年に4本目の論文を書き、
墳墓の一致をも論証した。つまり
文献学的研究に関する限り、ほぼ完璧に
卑弥呼と邪馬台国のナゾは解明された。
 
 
百襲姫=日本書紀に登場する倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)、第10代天皇崇神の姑(おば)とされる巫女、箸墓(はしはか)古墳の主



 
ギリシア悲劇余話
丹下和彦 著
四六判上製184頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-730-1 C0098



古代ギリシア文学を
自由自在に楽しみながら
人の世の営みや
人間のありようを考える
愉しいエッセイ集
 
*本書で言及される作品
ホメロス「オデュッセイア」
ホメロス「イリアス」
ステシコロス「ゲリュオン譚」
エウリピデス「アルケスティス」
アイスキュロス「テバイ攻めの七将」
ソポクレス「アンティゴネ」
エウリピデス「嘆願する女たち」
アイスキュロス「オレステイア」
ソポクレス「エレクトラ」
エウリピデス「エレクトラ」
ソポクレス「オイディプス王」
エウリピデス「フェニキアの女たち」
エウリピデス「アウリスのイピゲネイア」
エウリピデス「メデイア」
セネカ「メデア」……などなど

10月の新刊
9月の新刊
8月の新刊
7月の新刊
6月の新刊
5月の新刊



 
ロシア反体制派の人々 Мы слышим биение ваших сердец
藤崎蒼平,セルゲイ・ペトロフ 著
四六判上製288頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-727-1 C0031




64名の政治家、ジャーナリストのプロフィール
事態を理解するために重要な20のトピックと用語一覧




 
足し算の生
カルミネ・アバーテ 著 / 栗原俊秀 訳
四六判上製192頁 2,200円(税別)
ISBN978-4-89642-725-7 C0097



友人たちよ、私は足し算の生を生きたい。
北と南、心の言葉とパンの言葉、私と私、
そのどちらかを選ぶよう、
誰かに強制されることなしに。(本文より)
 
 
「この作品は、アバーテ文学の種明かしだ」と訳者が語る、
旅立ちと帰郷、移住と郷愁、「旅立つ者」と「とどまる者」
対立と和解、世代を超えて反復される移住を様々な角度から描く
珠玉の短編集



 
幻影と人生 2024
ВИДЕНЬЕ И ЖИЗНЬ 2024г.

工藤正廣 著
四六判上製248頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-724-0 C0093



トリスティア いつも恋しいのは この安寧なる遠い丘
トリスティア いつも恋しいのは この過激なるロシアの幻想
トリスティア いつも恋しいのは
この過剰なる情熱(パッション)への魂の杖
 
======
 
舞台はアントン・チェーホフ生誕の地
タガンローグ近郊はミレナの谷
激戦地マリウポリの東方百余キロ
だがこれは領土紛争の記録ではない
ロシア大地からふつふつと湧き出し
時に激しく逸脱して人々を駆り立てる
精神の内に宿る普遍性を考える物語
 
欧米的均質化を厭う心の持ちようは
だれもが私かに抱くものだろう
まるごと資本主義の落とし子である
近現代の小説言語から遠く離れた
詩的語りの文体は春のそよ風のように
乾いた心を癒してくれるに違いない


[HOMEへ][刊行物案内へ][全点リストへ]

未知谷