未知谷の新刊案内

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紅の笑み・七人の死刑囚
レオニード・アンドレーエフ 著 / 徳弘康好 訳
四六判上製240頁 2,600円(税別)
ISBN978-4-89642-743-1 C0097



戦争、革命の進行
何者でもない一人の心がどう動くか
 
 
紅の笑み:日露戦争か、人々が殺し合い発狂し
やがて累々たる死体の上に赤い笑いが漂う
帰還した兄、感染する弟……
 
七人の死刑囚:五人のテロリストと殺人犯と強盗――
七人の、死刑宣告から執行に至るまで
心理、生理、肉体の状況を克明に……
 
 
魯迅が愛して中国語に翻訳し
邦訳は明治末期から上田敏、
二葉亭四迷、森鴎外、大杉栄
昇曙夢、中村白葉らに紹介され
読まれてきたアンドレーエフ
ラヴクラフト、ポーといった
怪奇小説の系譜にも連なる



 
黒鳥
平賀敬一郎 著
四六判上製272頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-742-4 C0093



ページを繰る手が止まらない
極上ハードボイルドアクション小説!
 
夜の神戸に暗躍する
GT-R BNR32
そしてレクサスLS
 
霙混じりの、神戸港を見下ろす丘に建つマンション最上階、医科学研究所の機密データを持ち出した研究者が殺害された。殺ったのは毒殺アーティストの二つ名を持つ一匹狼の暗殺者、黒鳥。データの流出を阻止せんとする研究所、新技術の入手で裏社会での優位を占めんとする暗殺集団SLAVE、リーダーはかつて黒鳥と同じ苦境に育った美貌の女。表社会の日常を生きる者には決して見えてこない港町に蠢く裏社会の顔、顔、顔。絡み合う人間関係――もつれ合う関係者たち――リノベーションを専門とする女性建築家もまた――
 
お前だって、いつかは誰かに――
結局何一つ手に入れることなく――

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アウローラの仕事場
ロクサーナ・イェンジェイェフスカ・ヴルべル 著 / ヨナ・ユング 挿絵 / 足達和子 訳
フルカラーA5判変型上製34頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-741-7 C0798



ポーランド 大人のための絵本
 
こわれた心の直し屋としてやってきたアウローラは、年金生活に入ります。時代が変わってしまった。もう、しおどきだと感じたからです。人々は自分の心をほったらかしにして、スマホばかりに夢中になっています。しかし、心は、大切にしないと、ながくはもたないもの。あたらしいものを店で売っているわけではありません。
アウローラはだれよりも、その手入れの仕方を知っていましたが、もう、くつ屋も、時計屋も、仕立屋もいなくなった…銀行ばかりになった職人通りをはなれようと決心します。
ところが、ある雨の日の朝、アウローラの仕事場に、小さな女の子がやってきました。むすめの質問は、インターネットでは答えの見つからないものばかり…。アウローラは、どうして答えを知っているのでしょう?



 
ジェロムスキ短篇集
《ポーランド文学古典叢書》第12巻

ステファン・ジェロムスキ 著 / 小原雅俊 監訳
四六判上製280頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-740-0 C0398



深い同情を寄せることができる天与の資質
広い心、作品における劇的な筋立てで
「ポーランド文学の良心」と呼ばれた大人気作家
 
邦訳での紹介は本書の編者であり監訳者・小原氏の翻訳による
「われらを啄む鴉たち」
(『世界短編名作選 東欧編』1979年、新日本出版社)以来!
15篇を収録した待望の一冊!

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歴史は眠らない
穂高健一 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-739-4 C0093



歴史は為政者によって捏造される
幕末以降に起きた事実の隠蔽と曲解
歴史教育の歪曲こそが戦争を招いた
フェイクを排した歴史的真実の側面を
心踊る物語として綴る歴史小説4篇
 
〈九十二年の空白〉
ペリー来航の目的は学術調査だった?!
瀬戸内の島の中学校を舞台に
歴史を探求する教育実習の二人……
 
〈幕末のプロパガンダ〉
大政奉還直後、徳川慶喜の東帰
倒幕側は慶喜が江戸へ逃げ帰った
逆賊だと汚名を喧伝した
 
〈俺にも、こんな青春があったのだ〉
江田島の帝国海軍兵学校を卒業
第一次世界大戦でマルタ島へ
日英同盟で参戦した青年将校の物語
 
〈歴史は眠らない〉
太平洋戦争の史跡めぐりに
沖縄へ発った歴史講座の一行
琉球・沖縄の歴史を知るうちに
関係者の意外な事実も……



 
ユゼフ・ローザノフ 青春の終わりに
工藤正廣 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-738-7 C0093



小さな画面の動画からではない
生きた言葉で想像力を喚起して
しばし生を留める希望を見出し
明日の為に今日燃え上がらせる
人と人との出合いと別れの物語
 
*****
 
急速に進歩する科学技術に
人々の心は荒み劣化を続け
壊れかけているのではないか
 
人はその手と足と魂と
五感のすべてを活用して
自然の中で十全に生きること
 
そこでは思わぬ齟齬が生じ
艱難辛苦も味わうだろう
しかし肉体は弱いが魂は強い
 
悲しみや絶望を凌いだ
穢れなき無垢な存在こそ
人を支える愛の名に相応しい



 
釣魚大全 思索する人のレクリエーション
アイザック・ウォールトン&チャールズ・コットン 著 / 霜田俊憲 訳
A5判上製408頁+カラー口絵8頁 6,000円(税別)
ISBN978-4-89642-737-0 C0075



17世紀イギリス、清教徒革命が起こり、シェイクスピアが活躍した時代
1653年に書かれ、以来、世界中の言葉に翻訳
世界中の釣人に読み継がれてきた世界的名著、完全版!
刊行当時の図版や当地の写真、楽しい訳注…
 
ああ 釣師の見事な人生よ
何にもまして最高だ
楽しみばかりで争いはない
人のうらやむ人生だ
   ほかの楽しみ
   子供だましよ
   釣りの楽しみ
   法を犯さず
   釣師の技は
   不幸をうまず
ただ満足と喜びをうむ
(本書第T部第16章 ジョン・チョークヒルの詩より)

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騎士
澤井繁男 著
四六判上製192頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-736-3 C0093



著者、20冊目の創作集!
人工透析、錬金術とイタリア・ルネサンス研究
科学と不思議と人間観察と、著者の集大成ともいえる短篇集
 
「天職」… 自分の将来を模索する「ぼく」が叔父の生き方に何かを学んで……
「紋付」… 世話好きだが意地っ張りの小学生が巻き起こす騒動とは……
「騎士」… 赤ちゃん帰りしたような老父と向き合う還暦を過ぎた主人公……
「小石」… 岩から生まれた小石に秘められた不思議な力……
「黄泉」…泉下の意味。アトム派と鉄人派に分かれ、空気に感覚が……
「湯屋」… 旗竿型の土地を購入した母子をみまういろいろ……
「予言」… 霊感が強い伯母が妹夫婦の家庭にもたらす吉と凶……
「眉毛」… 刺青だらけの暴力団幹部のアネさんがたどる最期の数か月……
「服色」…女子アナの服の色をきっかけに、男と妻、女子アナの過去が……
「眼科」…猫の目の治療を専門とする獣医の開業のいきさつ……
「菊丸」… 紀州犬の菊丸のもつ隠れた特異な能力……
「選択」…透析受容を認めた息子の選択をないがしろにしようとする両親のエゴ……



 
ヘルベルト詩集
ズビグニェフ・ヘルベルト 著 / 関口時正 訳
四六判上製304頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-735-6 C0098



1924-98 現代ポーランドを代表する詩人。当時ポーランド領のリヴィウに生まれ、ソ連、ドイツの侵攻により20歳でクラクフへ。人間の罪に対する全面的抗議と人間への信頼を結晶させた、厳しくも簡潔な表現は出色。本邦独自編集。



 
福原義春さんとの対話
福原義春/谷口江里也 著
四六判上製240頁 2,600円(税別)
ISBN978-4-89642-734-9 C0034



資生堂のグローバル化を牽引した伝説の経営者=福原義春さんが一部の社内クリエイターたちに語る
文化資本の精神、伝統と未来
美しさとは 豊かさとは
個々のインスピレーションに火を点す

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さびしさを紡ぐ
ハンセン病を生きるということ

山下多恵子 著
四六判上製256頁 2,700円(税別)
ISBN978-4-89642-733-2 C0095



ひとはなぜ歌い、なぜ書くのか
 
「二〇〇七年秋から翌年の春にかけて、NHK文化センター盛岡教室で、ハンセン病文学の講座を持たせていただきました。本書はそこでお話ししたことの一部をまとめたものです。
講座の趣旨は次のようなものでした。【らい予防法下のハンセン病療養所で、過酷な現実に堪えながら言葉を紡いだ人たちがいました。彼らの生きた姿と残した言葉をたどりながら、日本におけるハンセン病の意味を探り、同時に「ひとはなぜ歌い、なぜ書くのか」文学の原点について考えます】
……中略……
本にするに際し、文体を改めようかとも思いましたが、夜の教室で熱く語り合っていたあの頃がしみじみと思い出され、この本を手に取ってくださった方にも、肉声に近いかたちでお伝えしようと思いました。教室の中のひとりになったような気持ちで、耳を傾けて(読んで)いただければ、うれしいです。」
(本書「はじめに」より)

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ドイツ文学旅日記 日独比較文化の視点から
小林英起子 著
四六判上製128頁+カラー口絵4頁 1,800円(税別)
ISBN978-4-89642-732-5 C0098



広島大学でドイツ文学を教えて15年の
小林先生によるドイツ文学旅日記
長く滞在したケルンでのあれこれから
北ドイツへの旅
土地から思い出される、文学への思い
 
トーマス・マン、レッシング、ハイネ、リヒテンベルク、ビュヒナー、ゲーテ、ケストナー、ブレヒト……



 
雑草の花
木戸ェ行 著
四六判上製280頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-729-5 C0093



世界55カ国を放浪し、
世界の広告賞を手にしてきたコピーライターが
豊かな経験をもとに書き上げた
「人が無理だと言うことを想いの力で成し遂げる」
爽快な青春小説!


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