未知谷の刊行物【海外文学】



 
ジェロムスキ短篇集
《ポーランド文学古典叢書》第12巻

ステファン・ジェロムスキ 著 / 小原雅俊 監訳
四六判上製280頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-740-0 C0398



深い同情を寄せることができる天与の資質
広い心、作品における劇的な筋立てで
「ポーランド文学の良心」と呼ばれた大人気作家
 
邦訳での紹介は本書の編者であり監訳者・小原氏の翻訳による
「われらを啄む鴉たち」
(『世界短編名作選 東欧編』1979年、新日本出版社)以来!
15篇を収録した待望の一冊!


目  次

ああ! もしも私が生きながらえて、いつかあの喜びを味わえるなら……
小林晶子/小原雅俊訳

セダンの戦いの後で
夏井徹明/小原雅俊訳
11 
アナンケー
鈴川典世/小原雅俊訳
15 
強い女性
夏井徹明/鈴川典世/小林晶子/小原雅俊訳
26 
「何が起ころうとも、我が身を打つがよい……」
スプリスガルト友美訳
64 
黄昏
小原雅俊訳
72 
悪い予感
鈴川典世/小原雅俊訳
82 
ピョトル博士
前田理絵/小原雅俊訳
87 
われらを啄ばむ鴉たち
小原雅俊訳
139 
自分の神のもとへ
辰巳知広/小原雅俊訳
156 
禁忌
阿部優子訳
163 
悪い視線……
鈴川典世/小原雅俊訳
180 
ヴィシュクフの司祭館にて
夏井徹明/小原雅俊訳
204 
海からの風――魔女
小林晶子/小原雅俊訳
225 
海からの風――スメンテクの旅立ち
小林晶子/小原雅俊訳
239 
略歴と主な作品
262 
あとがき
267 

ステファン・ジェロムスキ [Stefan Żeromski]
1964年、ポーランド、キルツェ郡ストラフチンで没落シュラフタの子息として誕生。この街は1863年の一月蜂起の戦場であり、独立運動の伝統が生き続ける一族のなかで育った。モダニズムの唯美主義的傾向とロマン主義の民族解放思想を調和させた作家としてポーランド文学最高の権威とまでの評価を得る。1918年の国家独立後もポーランド社会のオピニオンリーダーとして活躍。彼の一生を学ぶことは、進歩的知識階級が経験したあらゆる政治的態度のあらゆる変化のみならず、都市に移住した農村シュラフタの運命をも学ぶことである。代表作に「家なき人々」「灰」「罪の物語」など。
 
監訳者
小原雅俊 [こはら まさとし]
1940年福島生まれ。東京教育大学文学部独語学独文学専攻。ワルシャワ大学ポーランド文献学部卒、同大学院中途退学。東京外国語大学名誉教授。主な編著――「白水社ポーランド語辞典」(1981年、共編)、『文学の贈物 東中欧文学アンソロジー』(編)(2000年 未知谷);主な訳書――ボグダン・ヴォイドフスキ『死者に投げられたパン』(1976年、恒文社)、ヴォイチェフ・ジュクロフスキ「ロトナ」(1978年、『キリスト教文学の世界19 シェンキェヴィチ・ジュクロフスキ』所収、主婦の友社)、カジミェシュ・モチャルスキ『死刑執行人との対話』(1983年、恒文社)、タデウシュ・ルジェヴィッチ「罠 フランツ・カフカの病について」(1992年、『ポロニカ ポーランド文化の現在・過去・未来』No. 3、恒文社)、エヴァ・ホフマン『シュテットル ポーランド・ユダヤ人の世界』(2019年、みすず書房)。
 
訳者(50音順)
阿部優子 [あべ ゆうこ]
1974年鹿児島県生まれ。東京外国語大学大学院博士後期課程修了。中国蘭州大学正教授。主な訳書にカプシチンスキ著『黒檀(世界文学全集第3集)』(共訳、河出書房新社)、ミチェルスカ著『奇想天外発明百科:ややっ、ひらめいた!」』(徳間書店)がある。
 
小林晶子 [こばやし あきこ]
生年 1956年(昭和31年) 最終学歴 明治大学大学院文学研究科史学専攻博士前期課程修了(1990年3月)。元県立高等学校教員。
 
鈴川典世 [すずかわ のりよ]
1966年、愛知県生まれ。中央大学文学部哲学科卒業。金融関係業界紙記者、印刷業界関連団体を経て現在(株)前川製作所勤務。大学時代の東欧諸国バックパッカー旅行がポーランドとの出会い。朝日カルチャーセンターで小原雅俊先生の下、ポーランド語を勉強中。
 
スプリスガルト友美 [すぷりすがると ともみ]
1976年東京生まれ。東京外国語大学ポーランド語専攻卒業。アダム・ミツキェヴィチ大学ポーランド文学修士号取得。グダンスク大学日本学科専任講師。ポーランド語翻訳、ポーランド関係フリーライター。著作に『ポーランド・ポズナンの少女たち――イェジッツェ物語シリーズ22作と遊ぶ』(田村和子氏との共著)がある。ポーランド・ポズナン市在住。
 
辰已知広 [たつみ ちひろ]
1976年群馬県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(人間・環境学)。現在、奈良女子大学非常勤講師。主な業績に『Spotkanie z Polską』(2005年、Trio)、『Feel and Think: A New Era of Tokyo Fashion』(2011年、Prestel、共訳)、「テクストとしての映画衣裳――『憎いあンちくしょう』を事例に 」(2021年、『映像学』106号)などがある。
 
夏井徹明 [なつい てつあき]
一九五八年生まれ、東京大学工学部・工修、メーカーや証券系シンクタンクに勤務後、ポーランド語、セルビア語などの研究・翻訳に取り組んでいる。訳書:ゴラン・スクローボニャ 夏井徹明・高橋ブランカ訳『私たちはみんなテスラの子供』前編・後編(前編2020年、後編2021一年、幻冬舎メディアコンサルティング)。
 
前田理絵 [まえだ りえ]
1968年、山口県生まれ。東京外国語大学ロシヤ語科卒業、ヤギェウォ大学付属ポーランド研究所(クラクフ)に語学留学。帰国後、駐日ポーランド大使館勤務。現在、ポーランド語講師・翻訳・通訳。
 

ポーランド古典文学叢書
[挽歌 Treny 《ポーランド文学古典叢書》第1巻]
[ソネット集 Sonety 《ポーランド文学古典叢書》第2巻]
[バラードとロマンス 《ポーランド文学古典叢書》第3巻]
[コンラット・ヴァレンロット 歴史物語――リトアニア人とプロイセン人の故事より 《ポーランド文学古典叢書》第4巻]
[ディブック ブルグント公女イヴォナ 《ポーランド文学古典叢書》第5巻]
[ヴィトカツィの戯曲四篇 《ポーランド文学古典叢書》第6巻]
[人形 《ポーランド文学古典叢書》第7巻]
[祖霊祭 ヴィリニュス篇 《ポーランド文学古典叢書》第8巻]
[ミコワイ・レイ氏の鏡と動物園 《ポーランド文学古典叢書》第9巻]
[歌とフラシュキ Pieśni i fraszki 《ポーランド文学古典叢書》第10巻]
[婚礼 《ポーランド文学古典叢書》第11巻]
 
小社刊のポーランド文学関連の著作物
[ポーランド文学史]


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ジェロムスキ短篇集
《ポーランド文学古典叢書》第12巻
ステファン・ジェロムスキ 著
3,000円(税別)

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