未知谷の刊行物【国内文学】



 
知的生活
学徒出陣から60年安保、そして知の極北・現在まで

渡辺淳 著
四六判上製160頁 1,600円(税別)
ISBN978-4-89642-529-1 C0095



オイディプス、ガリレイ、オッペンハイマー
 
大正末年、三重県津市で生まれ、東京帝国大学入学と同時に学徒出陣、舞鶴海兵団へ。敗戦を経て、やっと辿り着いた仏文科での勉強の日々、そして60年安保、その闘争の日々。社会の変遷と自身の《知》の形成の過程を顧みつつ、歪められた《知》の再生に何が必要なのか
 
神々に押しつぶされたオイディプス
教会に押しつぶされたガリレイ
国家に押しつぶされたオッペンハイマー
知識人としての自らの生と対比しながら
《知》の再生=新しき《ルネサンス》
あるべき知的人間のかたちを求める書


目  次

まえがき

序章  私的な《知》的体験の情報――八月十五日以前と以後
11 
1 生い立ちと《知》の形成
11 
2 軍隊生活――大学入学即入隊
25 
3 敗戦・占領(一九四五年)から安保(改定)闘争(六〇年)まで
35 
第一章 オイディプス――ギリシャ人の《知恵》
61 
1 神話・伝説から《人文知》の世界へ
61 
2 ソポクレスと『オイディプス王』のこと
70 
第二章 ガリレイ――《ルネサンス》の《叡智》
83 
1 中世から近代へ
83 
2 ガリレイの生涯――実験・実証の成功と挫折
97 
第三章 オッペンハイマー――《科学知》の極北
117 
1 古典力学から量子力学へ
117 
2 《放射能の発見》
126 
3 実用化の矛盾
131 
終章  トータルでラディカルな《知》を求めて
147 
あとがき
151 

渡辺淳 [わたなべ じゅん]
1922年三重県生まれ。東京大学文学部仏文学科卒業。 東京都立大学・共立女子大学教授を経て現在東京都立大学名誉教授。評論家。主な著・訳書に『パリの世紀末』(中公新書)、『スペクタクルの60年代』(平凡社)、 『カフェ』『パリ・一九二〇年代』『現代演劇のゆくえ』(以上、丸善ライブラリー)、『パリ・開幕 劇場・映画館探訪』『パリの橋 セーヌ河とその周辺』(以上、丸善ブックス)、『映画と文学の間』(清水書院)、『二十世紀のフランス知識人』(集英社新書)、『喜劇とは何か』『映画の原典を読む』『断絶と連続』『外へ、そして外から』『記憶のアラベスク』(以上、未知谷)、ロラン・バルト『零度のエクリチュール』(みすず書房)、ジャン・デュヴィニョー『スペクタクルと社会』、エドガール・モラン『映画 あるいは想像上の人間』(以上、法政大学出版局)、アンドレ・マルロー『王道』(講談社文芸文庫)などがある。

小社刊の渡辺淳の著作物
[喜劇とは何か モリエールとチェーホフに因んで]
[映画の原典を読む 映画芸術《思想化》の歩み]
[断絶と連続 私説 《八月十五日》前後]
[外へ、そして外から 《滞欧体験》の意味するもの]
[記憶のアラベスク]


この商品は下のフォームからご注文いただけます。
翌営業日に小社から折り返し内容確認のメールをさしあげますので、
万が一、小社からのメールが届かない場合は、
お手数ですが、電話等でお問い合わせくださるようお願いします。
 
なお、他の商品も合わせてご注文くださる場合などは、
注文方法]をご覧のうえ「買い物カゴ」をご利用ください。
このフォームは「買い物カゴ」とは連動していませんのでご注意ください。
書   名
著  者
単 価
冊数
知的生活 学徒出陣から60年安保、そして知の極北・現在まで
渡辺淳 著
1,600円(税別)

お 名 前

郵便番号
000-0000の形で正確にご記入ください。
ご 住 所




※アパート・マンションの場合は号数までご記入ください。
電話番号

Eメール

このページの感想や小社へのご意見・ご要望・質問などをお聞かせ下さい。






 


[HOMEへ][新刊案内へ][全点リストへ]["国内文学"リストへ][前コードの書籍へ][次コードの書籍へ]

未知谷