未知谷の刊行物【国内文学】



 
イニシエーションの旅
マルセル・ブリヨンの幻想小説

村上光彦 著
四六判上製368頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-324-2 C0095



マルセル・ブリヨンの幻想小説の
エッセンスを豊富な引用と共に紹介
人の意識の辺境に潜む幻想世界へ
辿りつくために貴方にも必要な一書

 
わたしはあの林苑を熱愛していた。抜けだすことができると、お気に入りの木を訪れにでかけたものだ。わたしは木々に話しかけ、彼らが木に変装した人間なのだとか、彼らがわたしを自分たちの秘密を託すに足る者と認めて彼らの昔話を聞かせてくれるのではないかとか、想像したものだ。(本書より)
 
人間は、自分自身の心のなかにある曲がりくねった小径や
出口のない道だけではまだ足りないかのように、
植物でできた迷宮のなかで道に迷って、
なんという快楽を味わうことだろうか
(ブリヨン『幻影の城館』より、本書にも引用、解説あり)


目  次

序章 無意識の辺境

第1部 見世物
13 
第1章 子どもの空想
14 
第2章 絨緞のなかの迷路
32 
第3章 幽霊劇団と幽霊バレリーナ
59 
第4章 人形
101 
第5章 演奏会
144 
第6章 サーカス
208 
第2部 祭り
251 
第1章 エトルリアの聖域
252 
第2章 生死の境目を越えて
278 
第3章 マニャスコの絵画
285 
第4章 美少女の顔
298 
第5章 宴に先立って
306 
第6章 宴の夜
312 
第7章 宴の果て
316 
第8章 月の乳
329 
第9章 地球の中心
335 
あとがきに代えて
347 

村上光彦 [むらかみ みつひこ]
1929年佐世保生れ。1953年東京大学卒。成蹊大学名誉教授。著書に『大佛次郎』、『鎌倉幻想行』、『鎌倉百八箇所』、『パリの誘惑』があり、訳書にヴィーゼル『夜』、『死者の歌』、『そしてすべての川は海へ』、『しかし海は満ちることなく』、カストロ『マリ=アントワネット』、レイン『好き? 好き? 大好き?』、ブローデル『日常性の構造』1・2、ブリヨン『幻影の城館』『砂の都』等がある。
 
マルセル・ブリヨン
[Marcel Brion]
(1895―1984)
アイルランド系の父と南仏に先祖を持つ母の間にマルセイユで生れ、ラテン的知性とゲルマン的感性の対話の中に育つ。その広範な知識から美術評論家、考古学者、伝記作家、歴史家、小説家と多様な場面で活躍し、1964年アカデミー・フランセーズに入会。『抽象芸術』(瀧口修造・東野芳明・大岡信訳)、『幻想芸術』(坂崎乙郎訳)、『死せる都市の復活』(辻佐保子訳)、『マキャヴェリ』(生田耕作・高塚洋太郎訳)、『幻影の城館』『砂の都』(村上光彦訳)等邦訳も多い。

小社刊のマルセル・ブリヨンの著作物
[幻影の城館]
[砂の都]
[旅の冒険 マルセル・ブリヨン短篇集]
 
小社刊の村上光彦関連の著作物
[ルーズヴェルトとホプキンズ]
[大佛次郎セレクション]
大佛次郎セレクション第一期
[大佛次郎セレクション 白い夜]
[大佛次郎セレクション ]
[大佛次郎セレクション 白い姉]
[大佛次郎セレクション 灰燼・露草]
[大佛次郎セレクション 生きてゐる秀頼]
[大佛次郎セレクション 天狗騒動記]

大佛次郎セレクション第二期
[大佛次郎セレクション ふらんす人形]
[大佛次郎セレクション 明るい仲間・夜の真珠]
[大佛次郎セレクション 新樹・鴎]
[大佛次郎セレクション さかさまに]
[大佛次郎セレクション 鞍馬天狗余燼]
[大佛次郎セレクション 曠野の果]

大佛次郎セレクション第三期
[大佛次郎セレクション 霧笛]
[大佛次郎セレクション 花火の街]
[大佛次郎セレクション 幻燈]
[大佛次郎セレクション 激流 渋沢栄一の若き日]
[大佛次郎セレクション その人]
[大佛次郎セレクション 鞍馬天狗敗れず]


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マルセル・ブリヨンの幻想小説
村上光彦 著
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