未知谷の刊行物【国内文学】



 
大佛次郎セレクション 明るい仲間・夜の真珠
大佛次郎 著 / 村上光彦 編・解説 / 恩地孝四郎 装画
四六判上製背継装560頁 5,000円(税別) *限定一千部
ISBN978-4-89642-215-3 C0393



大佛作品は宝の山――
自選集に収録されることのなかった忘れられようとする鉱脈に陽の目をあてる
今、古書でも読むことの難しい名作を、大作を中心に編んだ第二期セレクション第二回配本!
純文学も大衆文学も境目なく、幕末、現代、西洋等、題材も自在に執筆された金色燦爛たる作品群全六冊、愛蔵版。
 
昭和16年作「明るい仲間」264頁は、横浜に実在した酒場マスコットの、題名どおりにまさしく『明るい仲間』である上連達をめぐる物語。
新体制運動への抵抗という主題を、作者自身は「軽小説」と呼ぶ、遊び心に溢れたユーモア小説で描く。
 
昭和9年作「夜の真珠」262頁は、酒場マスコットが初めて大佛作品の舞台として活用された作品。
物語は、酒場に通うダンサーレナを巡り、推理小説のような展開をみせながら進行する。
長篇2作収録。


目  次

明るい仲間

夜の真珠
269 
 解説
531 

大佛次郎 [おさらぎ じろう]
1897(M30)年横浜生れ。本名は野尻清彦。長兄は星の文学者・野尻抱影。1921(T10)年東京帝大卒業後、教師となるも翌年外務省に嘱託勤務。この頃ロマン・ロランの訳書を三冊出し、雑誌に寄稿し始める。1924(T13)年大佛次郎の筆名で鞍馬天狗を発表。専業作家生活に入る。同シリーズ47作の他、『赤穂浪士』『帰郷』『パリ燃ゆ』『ドレフュス事件』『天皇の世紀』など、1973(S48)年75歳で逝去される迄、誰もが認める眼差しの深さと豊かさに裏付けられた教養人として生き、多産な作家生活を送った。

小社刊の大佛次郎の著作物
大佛次郎セレクション第一期
[大佛次郎セレクション 白い夜]
[大佛次郎セレクション ]
[大佛次郎セレクション 白い姉]
[大佛次郎セレクション 灰燼・露草]
[大佛次郎セレクション 生きてゐる秀頼]
[大佛次郎セレクション 天狗騒動記]

大佛次郎セレクション第二期
[大佛次郎セレクション ふらんす人形]
[大佛次郎セレクション 新樹・鴎]
[大佛次郎セレクション さかさまに]
[大佛次郎セレクション 鞍馬天狗余燼]
[大佛次郎セレクション 曠野の果]

大佛次郎セレクション第三期
[大佛次郎セレクション 霧笛]
[大佛次郎セレクション 花火の街]
[大佛次郎セレクション 幻燈]
[大佛次郎セレクション 激流 渋沢栄一の若き日]
[大佛次郎セレクション その人]
[大佛次郎セレクション 鞍馬天狗敗れず]

[南方ノート・戦後日記]
 
小社刊の村上光彦の著作物
[イニシエーションの旅 マルセル・ブリヨンの幻想小説]
 
小社刊の村上光彦関連の著作物
[幻影の城館]
[砂の都]
[旅の冒険 マルセル・ブリヨン短篇集]
[ルーズヴェルトとホプキンズ]


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大佛次郎セレクション 明るい仲間・夜の真珠
大佛次郎 著/村上光彦 編・解説/恩地孝四郎 装画
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