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シェリフ・テディ
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ベンノー・プルードラ 著 / 森川弘子 訳
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四六判上製360頁 2,800円(税別)
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ISBN978-4-89642-277-1 C0097
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私は40作以上書いていますが、一番熱心に書いたのはこの『シェリフ・テディ』です。西から東ベルリンに戻ってきて、挫折した14歳の少年の物語です。そのような少年を見捨てたくなかったから一所懸命に書いたのです。挫折した後、自分の意志で新たな道を切り開こうとする少年と友情の物語を書きたかったのです。
('09『クロイツァー』誌インタビューより)
2004年、生涯に書いた全作品に対しドイツ児童文学賞の特別賞である作家賞を受賞!! 現在総計500万冊以上刊行!!
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目 次
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頁
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1 この物語の舞台は東ベルリン市郊外の……
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7
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2 アンドレアスとカッレの間には……
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17
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3 翌朝カッレは新しいコミック本を……
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29
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4 ベッカー家はハウプトシュトラーセに……
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38
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5 前日の出来事から、カッレは……
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51
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6 アンドレアスはヨーヨーのような……
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73
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7 そういうわけで解任されたシェリフは……
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79
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8 残った三人はしばらく目的もなく……
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93
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9 太陽が真っ赤な火の玉になって……
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98
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10 ギャング団を作る計画が悲惨な……
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106
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11 カッレの勝利感は夕食までしか……
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120
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12 やつらは「くたばれシェリフ・テディ」と……
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129
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13 二人の少年が盗んできた船で……
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145
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14 二人の罪人が住んでいる町の警察で……
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154
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15 カッレはどれくらい長くそうして……
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171
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16 父親はカッレをこれまでにも度々……
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179
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17 カッレはもうゲズントブルンネンには……
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186
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18 ベッカー家の人々はアンドレアスから……
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206
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19 十月が灰色の天候を運んできた。……
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219
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20 カッレの母さんは節約したお金を……
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238
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21 その夜、カッレは真っ黒な……
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249
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22 その部屋は教室くらいの大きさで、……
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266
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23 一晩と、一日と、再び一晩が……
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283
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24 ローベルト・ベッカーはそれ以上カッレを……
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294
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25 四階建てのアパートを登ってきた……
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315
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26 カッレ・ベッカーは食事係だった。……
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322
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27 その夜、雨が降った。……
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329
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作者あとがき
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339
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訳者あとがき
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345
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ベンノー・プルードラ [Benno Pludra]
1925年ドイツ東部のミュッケンブルク生まれ。第二次大戦後ハレ大学で独文学・芸術学などを学んだあと、教員、ジャーナリストを経て、51年児童文学作家コンクールを契機に児童文学作家となる。現在までに40冊以上の作品で500万冊以上刊行されている。東独児童文学界の第一人者として特別の待遇を受け、西独への旅行も許されたという。東西ドイツ統一後も活躍し現在に至る。2004年ドイツ児童文学賞特別賞(作家賞)受賞。作品が喚起する想像力と文章の力だけで「理想の価値」を伝えられる希有な作家といわれる。
邦訳には『白い貝のいいつたえ』(評論社)、『海賊の心臓』(大日本図書)、『ぼくたちの船タンバリ』『マイカのこうのとり』(岩波書店)、『ズンデヴィト岬へ』、『ちびポップの決断』、『グステルとタップと仲間たち』(未知谷)がある。
森川弘子 [もりかわ ひろこ]
徳島県生まれ。広島大学卒業後、1974年東洋工業入社、1985年までドイツ語の翻訳に従事。1981〜82年ミュンヘン大学に留学、神話学などを学ぶ。1990年より人形劇ペポのメンバー。宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員。訳書にJ. クリュス『ロブスター岩礁の燈台』『笑いを売った少年』『涙を売られた少女』、B. プルードラ『ズンデヴィト岬へ』『ちびポップの決断』『グステルとタップと仲間たち』(以上、未知谷)、A. シュタインヘーフェル『リーコとオスカーともっと深い影』(岩波書店)がある。
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