未知谷の刊行物【海外文学】



 
ロブスター岩礁の燈台
ジェイムス・クリュス 著 / 森川弘子 訳・解説
四六判240頁 2,200円(税別)
ISBN4-89642-109-4 C0097



まだ子供の心を持っている
全ての人々と
もう一度子供の心を
取り戻したいと思っている
全ての人々のために
巨星クリュスが書き留めた
永遠のファンタジー
 
作者ジェイムス・クリュスの分身ででもありましょうか、北海の孤島ヘルゴラント島出身の若い作家は、長い月日をかけて伝説の「風のうしろの幸せの島」を捜す旅をつづけています。その途中で帆布工房のハウケ・ジーヴァース親方と出会い、きっちり一週間、ロブスター岩礁の燈台をめぐる物語を聞きました。その物語をまとめたのがこの本です。物語の中にはお話をするのも聞くのも大好きな人々がたくさん登場します。南の海のポルターガイストの話、魔法使いヒンツ・ローゼンホルツの話、人形のアグラヤの話、ネズミのテレーゼの話、愉快で楽しいパッパマッナカスカ島の話、星の狩人の話など、登場人物たちは幸せのイメージに満ち溢れたお話を次々語ってくれます。幸せを掴むためには、少なくとも幸せのイメージを持たなければならない。そう考えつづけるクリュスがヘルゴラント島に吹きつける海風にもらった14の物語。そして、物語が語り終えられたとき辿り着くのは…… ⇒[書評]


目  次

プロローグ

一日目の話
網の中のハンス、あるいはヘルゴラントのポルターガイスト
11 
二日目の話
オッモとゲジーネの話
マッネケン・パッネケン・ベルクは大騒ぎ
33 
三日目の話
魔法使いヒンツ・ローゼンホルツの話
オイゲーニエおばさんとお月さんの話
66 
四日目の話
ザビーネとお天気おじさん
人形のアグラヤの不思議な物語
100 
五日目の話
中国の三人の村長さんの話
ネズミのテレーゼのお話
128 
六日目の話
黒人のマルティンの話
カーリーネとマルチパンの少年
157 
七日目の話
メリーゴーランドの誕生日
パッパマッナカスカ島の戦争
星の狩人のお話
194 
エピローグ
228 
訳者あとがき
233 

ジェイムス・クリュス [] (1926―1997)
第二次世界大戦の敗戦国ドイツの荒廃した大地を前に、クリュスは若者たちを戦場に駆り立てる不幸を繰り返してはならないと痛感した。そのためには、子どもたちに自分の頭で考えることを教え、寛容と共生の精神を育む必要があると判断し、児童文学の世界に跳び込んだ。
1950年ケストナーに才能を見出され『動物会議』のラジオドラマ化に成功。ラジオ、テレビ等で活躍する一方、1956年にデビュー作である本書『ロブスター岩礁の燈台』を発表、ドイツ児童文学賞推薦書に指定され世代を越えて支持を受ける。以後毎年新作を発表し続け、1960年ドイツ児童文学賞、1962年国際アンデルセン優良賞、1964年ドイツ児童文学絵本賞、1968年にそれ以前の全作品に対して国際アンデルセン大賞が与えられた。現在ドイツではE・ケストナー、M・エンデと共に3大児童文学作家と遇され、「おはなし丸の船長」と呼ばれて人々に親しまれている。
 
森川弘子 [もりかわ ひろこ]
徳島県生まれ。広島大学文学部(独語独文学専攻)卒業。1974年東洋工業(現マツダ)に入社、1985年までドイツ語の翻訳に従事。1981〜82年ミュンヘン大学に留学、神話学・ホフマネスクを学ぶ。1990年より人形劇ペポのメンバー、また宮沢賢治学会イーハトーブセンター会員。共訳書数冊のほか訳書に『笑いを売った少年』がある。

小社刊のジェイムス・クリュスの著作物
[笑いを売った少年]
[涙を売られた少女]


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冊数
ロブスター岩礁の燈台
ジェイムス・クリュス 著
2,200円(税別)

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