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作家論集 島崎藤村から安部公房まで
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佐伯彰一 著
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四六判352頁 3,000円(税別)
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ISBN4-89642-108-6 C0095
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文芸評論の重鎮、久々の新刊
日本近現代文学のなかから、十人の作家を選びとり、その作品を広く深く読み込むとともに、伝記的・文学的事象を丹念に辿り、時代状況のなかに人間の内奥を等身大に彫りあげて行く。東西の文学を幅広く渉猟し尽くした文壇きっての読み巧者のみがなし得る論攷は――作品『細雪』と谷崎が種本にしたJ・ジョイスの『ユリシーズ』原著との対比のうちに谷崎の技法を読み解く等――、大きなスパンのうちに新たな読み方と作家の横顔を呈示して、読者を飽きさせない十篇となっている。読み応えのある重厚な論集の誕生といえよう。
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目 次
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頁
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I
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島崎藤村 時代の刻印
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9
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森 鴎外 美醜意識の彼方に
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52
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永井荷風 柔かい袖のかげに
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91
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志賀直哉 批評の基軸として
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128
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谷崎潤一郎 物語の行方
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146
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II
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井伏鱒二 文学史への位置付け
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199
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小林秀雄 批評というライフ・スタイル
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228
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永井龍男 人生の小さな劇的な瞬間
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252
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平林たい子 生命の深き淵から
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280
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安部公房 反物語のアイロニィ
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323
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あとがき
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343
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佐伯彰一 [さえき しょういち]
大正11(1922)年生れ。昭和18(1943)年、東京大学英文科卒業。昭和25(1950)年、ガリオア留学生としてウィスコンシン大学院に学ぶ。米国ミシガン大学、スタンフォード大学、カナダのトロント大学などに招かれ、日本文学を講ずる。東京大学教授、中央大学教授を歴任。現代アメリカ文学の研究、翻訳のかたわら、幅広い評論活動を続ける。読売文学賞、芸術院賞受賞。日本芸術院会員。
著書に『文学的アメリカ』『日米関係のなかの文学』『日本人の自伝』『神道のこころ』『回想』など多数。 現在、東京・世田谷文学館館長。
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