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目 次
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はじめに――なぜ書く?
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7
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街を歩けば(人と言葉)
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あなたはなに人?
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ピーテルの街角で/モスクワの寺院で/日本人であること/これからどうする?
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13
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白人の街ピーテル
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日本語の通訳/親日家の一族/忘れられない研究者/文化交流よりもまず資金/ナンバー・トゥーの重み/血より濃い生活の場
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19
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五百万人のなかの二百余人
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ピーテルにのめり込む/ロシア語で啖呵を切った快女/国際派の板前さん/日本語学級で/多才な総領事館/夫婦とも大先輩/実直さといい加減さ
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32
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わが運転手、サーシャ君
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サーシャ君を雇う/船造りに血道を上げる/予言が的中した遠出/自由自在の規則
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47
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ピーテルとハルビン
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シベリア鉄道が結ぶ縁/ピーテルに住むハルビンゆかりの人々/ある農学者の軌跡、バビロフ研とのつながり/ハルビンとハスの種子の論文
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54
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冬宮とエルミタージュ、ロシア美術館
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エルミタージュ美術館/エルミタージュの日本/ロシアのエスプリ
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食う寝るところに住むところ(ピーテルの暮し)
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北緯六十度の夏と冬
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ピーテルのある場所/高緯度であること/白夜は寝不足/夜長の憂愁とその楽しい過ごし方/「桜の園」を楽しむ
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68
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ジャガイモ、パン、それに米と玄ソバ
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ジャガイモは亜寒帯産がおいしい/パンの美味しさは風土に根ざす/米の嗜好は勝手なもの/ソバは生そばや藪そばでない
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81
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ウォトカとワイン、そしてビール
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ウォトカの効用/ワインの飲み方/ビールは清涼飲料水/酒と政治
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96
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一・五米ドルと六十米ドルの食事
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米ドルが基準通貨なのか/一・五米ドルの昼食/六十米ドルの正餐/食を支える農の意味
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果物、野菜、それに魚と肉
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食品の仕入れ方/果物は選り取り見取り/野菜の種類は豊富/生魚、冷凍魚、それに燻製/牛肉、豚肉、鶏肉それに卵
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なぜ耐えるのか(ロシア人の想い)
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ピーテル、ここはロシアであってロシアでない
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まずははじめに知り合うこと/ピョートル大帝以来の西への窓口/ロシアの大地とロシア人
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131
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飢えても資源は食さず
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遺伝資源を求めて/生命と種子を引き換えた/心傷む記念碑
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137
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文化遺産とソビエト時代の建物
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郊外の大アパート群とフルシチョフカ/旧市街の文化遺産/アパートは資産の一部
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147
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19世紀と21世紀
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使えればいい/Y2K問題/基本動作で満足
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154
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心の安らぎ(主義と信仰、芸術の世界)
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ラスコーリニコフとアカーキィ・アカキエヴィチのかげ
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見飽きない街並み/センナヤ広場の周りで/引っ越し魔のドストエーフスキー/ロシア正教とロシア人/街に散らばっていたロシア正教/ゴーゴリの眼差し
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162
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「展覧会の絵」と九百日の封鎖
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百数十年眠っていた原画/滅多に捨てない
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176
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ロマノフ王朝の遺産
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比べようもない遺産/パヴロフスク宮殿と庭/廃墟の美
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181
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グリンカ、チャイコフスキーと五人組、それにショスタコーヴィチ
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気持ちの揺らぐ音/芸術家たちの墓標/グリンカ/チャイコフスキー/五人組/ショスタコーヴィチ/九〇〇日封鎖のトラウマ
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188
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レーピンの絵、ロシア正教会のイコン
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帝政期の遺産/レーピンとその仲間/傍観者の感想/信心の現われ方/イコン画とその周辺
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208
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七十年の遺産(ソビエト体制が残したもの)
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冷戦と冷戦以後
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冷戦下の往来/立ち入り禁止が解けて
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222
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建て前と本音
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貴族気質の社会主義/制度運営の妙味=その一/以心伝心の処理(制度運営の妙味=その二)/公私の混同、役得の世界/遺産の底深さ
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226
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商売は一日にしてならず
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客が遠慮する/売り子の教育は客次第/顧客はアミーゴ/いつまで続く親方赤旗
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235
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感性と感情または勘定
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ロシアの映画/感性をよび覚ます映像/感情を支える勘定/研究するには金が要る
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241
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あとがき――なぜ書いた?
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247
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