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言語・思考・権威 言葉の罠と自分で考えること
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エイモリー・ゲッシン 著 / 村田靖子 訳
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四六判256頁 2,200円(税別)
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ISBN4-89642-106-X C0010
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自分を大切に生きるためには
いつも自分で考えるということが大前提となる。
人は名付けることによって安心する。訳の分からないものであっても一定の枠に収めることで片着いたとしたい気持の現れであろう。それが言葉となる。そして、言葉には少なくとも二つの側面がある。一方は伝達的意義つまり意味であり、他方は情動的意義つまり価値である。例えば「民主主義」、この意味に関しては一冊の書物が書かれて何の不思議もないほど不可思議な制度であるのに、価値は絶大なものを有している。価値に掠め取られる意味。そこから生じる判断の歪み。
少し考えただけで、言葉には重大な陥穽が潜んでいると知れる。しかし著者は、言語学批判=人の思考は言語によってなされる訳ではない、とより根元から問い直す。人がより自由であるためのスリリングな冒険。
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目 次
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頁
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謝辞/新版へのまえがき
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序
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9
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第一章 言語とは何か
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15
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第二章 妄想の言語学
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25
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第三章 言語を使う
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49
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第四章 考える
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87
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第五章 精神を堕落させる言語
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139
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第六章 真実を語る
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183
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第七章 権威への隷属と言語
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211
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注/参考文献/訳者あとがき
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エイモリー・ゲッシン [Amorey Gethin]
ロンドン大学卒業。数年スウェーデンで英語教師として働きながら、イェーテボリ大学で経済史を専攻。その後、イギリス・ケンブリッジのスコット・ポーラー研究所勤務ののち、1960年、ケンブリッジで英語教師の常勤職につき、英語学校で14年間教務主任をつとめる。著書に A new way to proficiency in English(1967)、Advanced English comprehension(1979)、How to succeed in Cambridge Certificate of Proficiency in English(1984)、Antilinguistics(1990)、The art and science of learning languages(1996)などがある。
ケンブリッジ在住。
村田靖子 [むらた やすこ]
東京女子大学哲学科卒業。東京都立大学大学院英文学専攻博士課程中退。現在、東邦大学教授。英文学、ヘブライ文学。共著に『モダニズムの越境』(人文書院)、『わかるユダヤ学』(日本実業出版社)、『ロンドン事典』(大修館書店)。主な訳書にアモス・オズ『わたしのミハエル』(角川書店)、『ブラックボックス』(筑摩書房)、『スムヒの大冒険』『地下室のパンサー』(未知谷)、イェフダ・アミハイ『エルサレムのイェフダ・アミハイ詩集』(思潮社)、アモス・エロン『エルサレム―記憶の戦場』(法政大学出版局)、J・M・クッツェー『石の女』(スリーエーネットワーク)、リチャード・オールティック『ヴィクトリア朝の緋色の研究』(国書刊行会)など。
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