未知谷の刊行物【国内文学】



 
パリの菫
萩原葉 著
四六判上製224頁 2,200円(税別)
ISBN978-4-89642-276-4 C0095



過去と現在の真実=レアリテの間で
人間的存在=ユマニテをおもう――

 
かつての古き良きパリでの生活、人々、風景、
死の病と闘った母の姿、言葉……そして父
今、日本の地で、それらの記憶を辿り、
人間として十全に生きることに思いを巡らす


目  次

  プロローグ
   ――母と娘のパリ

1 雪のリュクサンブール宮殿のシャンデリア
   ――母と娘の合言葉
19 
2 セーヌ河畔からの遺言
   ――かんがえることを止めなかった母をかんがえる
27 
3 一九七三年 華麗なパリの夕餉こそ
   ――ユマニスムの館に人は老いる
33 
4 アンチパンジー党宣言
   ――強いひと、美しいひと、しあわせなひと
39 
5 ふたりのパリのおばあさん
   ――わたしはいつもわたし
44 
6 パリで菫を買った頃
   ――わたしはナルシスト
49 
7 タイムの畑とミントの園にたたずむ
   ――花々にながめられるわたし
56 
8 余命ということばと向きあう
   ――わたしがいちばんまじめだったとき
65 
9 「セ・ラ・ヴィ」の国のストライキ
   ――「革命のあった国は美しい」と言った母
76 
10 ニンジンとジャガイモだけのスープ
   ――大人はままごとしない
88 
11 暮れない夕暮れ至福のとき
   ――闇の中にパリの灯をつくった人たち
96 
12 限り無く暗い夕暮に
   ――魂のありかをかんがえる
107 
13 銀色のリュクサンブール公園を通りぬけてアップルパイを食べた
   ――アサス通り七十八番地
118 
14 ジゼルとの再会
   ――パリは佇む
126 
15 「おもいで」というかおりにひたる快楽
   ――歴史の余韻むせるパリに
133 
16 サンジェルマン・デ・プレ 一九八〇年
   ――中世の教会とアルプスの花のお茶
146 
17 一九八〇年 リヨンでかんがえたこと
   ――人はパリにもどる
160 
18 落葉松の林を出でてパリへおもむいた母
   ――島崎藤村の風景
176 
19 朝のバスルームの光の中で
   ――未知へ翔ける
191 
20 ひまわりのミイラをたいせつにする
   ――エピローグ わたしのオプチミズム
199 
  付録 パリ街路案内
213(地図212) 

萩原葉 [はぎわら よう]
1939年京都生れ。慶応大学文学部卒。朝日新聞記者の後1972年から3年間、パリ、アントティテュ・カトリックで仏語修得。
訳書にヴォランスキー著「フランス版 愛の公開状」(1981/講談社)、著書にフランス留学中の体験を元に書かれた「おいしいフランス料理が食べたい」(1984/草思社)がある。


この商品は下のフォームからご注文いただけます。
翌営業日に小社から折り返し内容確認のメールをさしあげますので、
万が一、小社からのメールが届かない場合は、
お手数ですが、電話等でお問い合わせくださるようお願いします。
 
なお、他の商品も合わせてご注文くださる場合などは、
注文方法]をご覧のうえ「買い物カゴ」をご利用ください。
このフォームは「買い物カゴ」とは連動していませんのでご注意ください。
書   名
著  者
単 価
冊数
パリの菫
萩原葉 著
2,200円(税別)

お 名 前

郵便番号
000-0000の形で正確にご記入ください。
ご 住 所




※アパート・マンションの場合は号数までご記入ください。
電話番号

Eメール

このページの感想や小社へのご意見・ご要望・質問などをお聞かせ下さい。






 


[HOMEへ][新刊案内へ][全点リストへ]["国内文学"リストへ][前コードの書籍へ][次コードの書籍へ]

未知谷