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迷い鳥たち Stray Birds
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ラビンドラナート・タゴール 著 / 内山眞理子 訳
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四六判変型上製128頁 1,800円(税別)
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ISBN978-4-89642-242-9 C0098
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アジア人初のノーベル賞作家、詩聖タゴールが
1916年、日本を訪れたことをきっかけに
書きためた短詩326篇。
夏の迷い鳥たちは、
わが窓辺にきて歌をうたい、
飛び去る。
秋の歌なき黄ばんだ木の葉は、
吐息とともに舞いおちる。
この世の、
ほんの小さな放浪の一座よ、
わたしの言葉のなかに
きみたちの足跡を
とどめていっておくれ。
(本文短詩より)
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ラビンドラナート・タゴール
[Rabindranath Tagore] (1861―1941)
インド、コルカタ(カルカッタ)生まれ。1913年、英文詩集『ギーターンジャリ』によりノーベル文学賞を受賞。神秘的で純粋な詩精神にあふれ、愛と情熱のほとばしる詩や歌をベンガル語で数多く作った。詩は朗誦され歌われてベンガル語を母語とする人たちにこよなく愛されている。詩集に『渡り翔ぶ白鳥』『木の葉の皿』他、小説に『ゴーラ』『家と世界』他があり、多くの短篇小説がある。『生の実現』『創造的統一』などの講演集や論文的エッセイ、そして味わい深い寓話的物語の散文詩がある。インドとバングラデシュ両国の国歌はタゴールの作詞作曲である。
内山眞理子 [うちやま まりこ]
1949年、山口県生まれ。
大学卒業後の1972年-73年、ウェスト・ベンガル州シャンティニケトンにあるビッショ・バロティ(通称タゴール国際大学)哲学研究科にてタゴールの思想を学ぶ。翻訳書に『ユニコーンを探して(サタジット・レイ小説集)』(筑摩書房)、『もっとほんとうのこと(タゴール寓話と短編)』(段々社)、『ベンガルの苦行者』(タゴール著、未知谷)ほか。著書に、ベンガルの吟遊詩人バウルを紹介した歌紀行『ベンガル夜想曲(愛の歌のありかへ)』(柘植書房新社)がある。
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