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お母さま
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ラビンドラナート・タゴール 著 / 内山眞理子 訳
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四六判上製160頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-330-3 C0098
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5児を遺して妻が世を去った翌年に、母を亡くした子らのために書かれた詩集『おさなご』と、その続編とも考えられる『童子ボラナート』から、その作品の奥深く、澄んだ泉のように存在する母なるものを主題に編まれた母への讃歌集。
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目 次
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頁
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I 物語がはじまるとき
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5
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II ねえお母さま
ねえお母さま 34 / 雨はぴちぱた 37 / 船出 44 / 鳥のはね 47 / 誕生のはなし 51 / かくれんぼう 55 / 紙の舟 58 / バンヤン樹 63 / 天文学 72 / 花の学校 75 / 船頭さん 79 / 世界の岸辺に 84 / ことばの交換 88 / ヤシの木 93 / 月のおばあさん 96 / 時間をなくしたひと 100 / ぼくは思い出せない 102 / 七つの海辺で 105 / 星をみるひと 108 / 懐疑論者 113 / だれかのおかあさん 116 / バウル 121 / 河への思い 127 / 不幸の王妃 131 / 日曜日 136
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33
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III 幸福の王妃と不幸の王妃
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139
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訳者あとがき
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151
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ラビンドラナート・タゴール略年譜
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158/i
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ラビンドラナート・タゴール
[Rabindranath Tagore] (1861―1941)
インド、コルカタ(カルカッタ)生まれ。1913年、英文詩集『ギーターンジャリ』によりノーベル文学賞を受賞。神秘的で純粋な詩精神にあふれ、愛と情熱のほとばしる詩や歌をベンガル語で数多く作った。詩は朗誦され歌われてベンガル語を母語とする人たちにこよなく愛されている。詩集に『渡り翔ぶ白鳥』『木の葉の皿』他、小説に『ゴーラ』『家と世界』他があり、多くの短篇小説がある。『生の実現』『創造的統一』などの講演集や論文的エッセイ、そして味わい深い寓話的物語の散文詩がある。インドとバングラデシュ両国の国歌はタゴールの作詞作曲である。
内山眞理子 [うちやま まりこ]
1949年、山口県生まれ。
大学卒業後の1972〜73年、ウェスト・ベンガル州シャンティニケトンにあるビッショ・バロティ(通称タゴール国際大学)哲学研究科でタゴールの思想を学ぶ。翻訳書に『ユニコーンを探して(サタジット・レイ小説集)』(筑摩書房)、『もっとほんとうのこと(タゴール寓話と短編)』(段々社)、『ベンガルの苦行者』『迷い鳥たち』(ともにタゴール著、未知谷)ほか。著書に、ベンガルの吟遊詩人バウルを紹介した歌紀行『ベンガル夜想曲(愛の歌のありかへ)』(柘植書房新社)がある。未知谷)。
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