未知谷の刊行物【国内文学】



 
すぎゆくアダモ
辻まこと 画・文 / 琴海倫 解説
四六判上製80頁 1,400円(税別)
ISBN978-4-89642-331-0 C0095



12章の文と12枚の線画
辻まことのメルヘン!

 
夏休み、少年アダモはカヤックに乗って「うなぎが山芋になる」方へ向かった。滝を昇り、洞窟を抜け、火口湖に辿り着いたアダモはやがてどこへかと過ぎて行った――。ベールに覆われたまま残された本作を作家・吉野せいと母・伊藤野枝、二人の女性との関わりを軸に解き明かす。新解釈を得て、読者は未開の新境地へと誘なわれる。アダモはアダモを過ぎて、どこへ向かうのか。過去? 未来? 異空間???


目  次

『すぎゆくアダモ』について

すぎゆくアダモ

『すぎゆくアダモ』解釈
47 

辻まこと [つじ まこと]
1914年生まれ。本名辻一。詩人、画家。フリーのグラフィック・デザイナーとして文明批評的なイラストをはじめとする多くの作品を残し、山岳、スキーなどをテーマとした画文でも知られる。日本のダダイズムの中心的人物辻潤と婦人解放運動家伊藤野枝が両親。1975年没。著書に『虫類図譜』『山からの絵本』『辻まこと全集』『全画集』等。
 
琴海倫 [ことみ りん]
秋田県生まれ。法政大学社会学部卒。三重県鈴鹿市在住。著書に『辻まことマジック』(未知谷)。

小社刊の辻まことの著作物
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すぎゆくアダモ
辻まこと 画・文/琴海倫 解説
1,400円(税別)

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