未知谷の刊行物【哲学・思想】



 
ドストエフスキーを読む
五大小説の人物像における宗教性について

ロマーノ・グアルディーニ 著 / 小松原千里 訳
四六判上製392頁 5,000円(税別)
ISBN978-4-89642-243-6 C0098



ドストエフスキーの宗教性を考えることは
彼ドストエフスキーと対話し追体験すること
個豊富な引用は彼ドストエフスキーの語りで
個五大小説のエッセンスを聴くということ。
 
原作を読んでいなくとも読める評論!

 
〈本書で取り上げる五大小説〉
罪と罰(1866)
白痴(1868)
悪霊(1871)
未成年(1875)
カラマーゾフの兄弟(1880)
 
〈民衆〉から2人のソーニャ、巡礼者マカール、ゾシマ長老、アリョーシャ・カラマーゾフへと至る敬虔の道筋。対して、悪魔への憧れを捨てられないイワン・カラマーゾフ(〈大審問官の説話〉)、神を攻撃する技師キリーロフ、一途にすべてを否定するスタヴローギンの、神との関係を歪めた道筋。この2つの道筋に組み込むことのできないキリストそのもののようなムイシュキン公爵とナスターシャ・フィリッポヴナ。彼らの表情、振る舞い、感情、思想、意欲、運命を、読者は豊富な引用によって共にし、ついにはドストエフスキー彼本人と出会う。人間について、人間が信じるものについて、そして神について対話するために――。


目  次

まえがき ドストエフスキーの世界における宗教的なるもの

第一章 民衆、および民衆の聖なるものへの道
民衆/敬虔な女たち/異教
13 
第二章 静かな人々と偉大な受容
民衆と個人/ソーニャ・アンドレーヴナ/ソーニャ・セミョーノヴナ
37 
第三章 宗教的な男たち
民衆と宗教的な男たち/巡礼者マカール/ゾシマ長老とその兄マルケル
71 
第四章 智天使(ケルビム)
これまでとの関連/アリョーシャ・カラマーゾフ/真理と天使
109 
第五章 反抗
大審問官の説話とその作者/イワン・カラマーゾフ/説話と、それに関連する問題
139 
第六章 無神
まえがき/キリーロフ/有限性と無/スタヴローギン
203 
第七章 キリストの象徴
設問/ムイシュキンの人格/人物の意味
301 
あとがき
377 
訳者あとがき
385 

ロマーノ・グアルディーニ
[Romano Guardini]
(1885―1968)
イタリア生まれ、後にドイツに移住。
ドイツの大学を出て、宗教哲学を講ずる一方、『ドストエフスキー』『パスカル』『アウグスチヌス』『主キリスト』『ダンテ』『ヘルダーリン』『リルケ』『ソクラテス』等著作も多い。
 
小松原千里 [こまつばら ちさと]
1933年生まれ。
神戸大学国際文化学部名誉教授。
研究分野はドイツ文学、比較文学。
著書に『リルケ――沈黙のことば』(同学社)『茂吉を読む』(短歌新聞社)等、訳書にルードルフ・カスナー『十九世紀――表現と大きさ』(未知谷)その他ゲーテ、リルケ等がある。


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ドストエフスキーを読む
五大小説の人物像における宗教性について
ロマーノ・グアルディーニ 著
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