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目 次
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頁
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序文
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1
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第一部 鷹の息子
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13
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よだかの星――対人恐怖と理想主義
1 賢治の顔/2 自尊心と被害感情/3 醜貌恐怖/4 現実拒否の精神/5 価値の転換/6 自虐の仕組み/7 父子の確執/8 花巻における宮澤家/9 狸親爺と浄土真宗/10 一族の「罪」/11 みにくいあひるの子
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13
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どんぐりと山猫――皮肉な教訓話
1 裁判好きの子供/2 正義を語る者の背理/3 アンデルセンの『かけっこ』
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70
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第二部 社会生活
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87
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猫の事務所――集団の力学
1 いじめの理由/2 戦いの放棄/3 『猫の事務所』のアイロニー/4 弟妹への屈折した思い/5 勤め人の生活
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87
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蛙の消滅――友情の中身
1 嫉妬/2 なまなましい動物たち/3 冷たい疎隔
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125
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第三部 愛のかたち
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147
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土神ときつね――樹木を恋する詩人
1 神とけものと樹木の三角関係/2 土神の孤独と絶望/3 土神と賢治/4 惨劇/5 二者関係への渇望と不能/6 修羅と不良少年/7 女性への想い/8 性の忌避と禁欲/9 「健全」な家庭が性を抑圧する/10 『十六日』のエロティシズム/11 性的混乱と三角関係
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147
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第四部 家族
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219
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貝の火――宮澤賢治の家族小説
1 宝珠の試練と世俗道徳/2 密着した父子関係/3 紋切り型とエロス
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219
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虔十公園林――裏返しのオイディプス
1 知的障害者のユートピア/2 虔十と家族/3 食の否定/4 「母」の役割/5 家族への遺言
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235
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あとがき
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281
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