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ヘルベルト詩集
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ズビグニェフ・ヘルベルト 著 / 関口時正 訳
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四六判上製304頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-735-6 C0098
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1924-98 現代ポーランドを代表する詩人。当時ポーランド領のリヴィウに生まれ、ソ連、ドイツの侵攻により20歳でクラクフへ。人間の罪に対する全面的抗議と人間への信頼を結晶させた、厳しくも簡潔な表現は出色。本邦独自編集。
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目 次
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頁
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第一詩集『光の絃』(1956年)から
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5
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第二詩集『ヘルメスと犬と星』(1957年)から
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75
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第三詩集『物体の観察』(1961年)から
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139
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第四詩集『銘』(1969年)から
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187
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第五詩集『コギト氏』(1974年)から
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205
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第六詩集『包囲された《町》からの報告とその他の詩』(1983年)から
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213
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第七詩集『去りゆくものに寄せる哀歌』(1990年)から
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239
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第八詩集『ロヴィーゴ』(1992年)から
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251
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第九詩集『嵐のエピローグ』(1998年)から
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265
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ヘルベルト略伝と訳者後記
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275
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ズビグニェフ・ヘルベルト [Zbigniew Herbert]
1924年ポーランド領ルヴフ(現ウクライナ領リヴィウ)市生まれ、1998年ワルシャワ没。タデウシュ・ルジェーヴィチ、チェスワフ・ミウォシュ、ヴィスワヴァ・シンボルスカとともに20世紀後半のポーランド語詩を代表する詩人。60年代末以降ノーベル文学賞候補に挙がる。第一回「ヨーロッパ文学賞(オーストリア国家賞ヨーロッパ文学部門)」(1965)、イスラエルの「(社会の中の個人の自由のための)エルサレム賞」(1991)など数多くの文学賞を受賞。単行刊のエッセイ集に『庭園の野蛮人』(1962)、『轡のある静物』(1993)、『海辺の迷宮』(2000)、戯曲に『詩人の復元』、『哲学者たちの洞窟』、『隣の部屋』がある(『隣の部屋』のみ邦訳あり)。ポーランド国内の70以上の街路に《ヘルベルト通り》の名称が与えられているという。
関口時正 [せきぐち ときまさ]
東京生まれ。東京大学卒。1974〜1976年、ポーランド政府給費留学(クラクフ)。1992〜2013年、東京外国語大学教員(ポーランド文化)。同大名誉教授。著書に『白水社ポーランド語辞典』(共編)、『ポーランドと他者』(みすず書房)、Eseje nie całkiem polskie(クラクフUniversitas刊)、訳書にコハノフスキ作『挽歌』、『歌とフラシュキ』、ミツキェーヴィチ作『バラードとロマンス』、『祖霊祭 ヴィリニュス篇』、ヴィトカツィ作『ヴィトカツィの戯曲四篇』、プルス作『人形』(第69回読売文学賞、第4回日本翻訳大賞)――以上未知谷刊――イヴァシュキェヴィッチ作『尼僧ヨアンナ』(岩波文庫)、レム作『主の変容病院・挑発』(国書刊行会)。共訳書にミウォシュ作『ポーランド文学史』(未知谷)、『ショパン全書簡』シリーズ(岩波書店)など。受賞に2018年《ポーランド舞台藝術作家・作曲家連盟ZAiKS賞》、2019年ポーランド《フリデリク・ショパン協会賞》、2021年《トランスアトランティック賞》(ポーランド文学翻訳の業績に対して)など。
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