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アズブカ
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レフ・トルストイ 著 / ふみ子・デイヴィス 訳 / ナターリヤ・オレゴヴナ・トルスタヤ 絵
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四六判上製88頁 1,400円(税別)
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ISBN978-4-89642-543-7 C0098
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ロシア語のアズブカは
日本語のいろは
(文字そのものから、ものごとの初めの意)
トルストイが44歳の時独自に完成させ
その後認定図書とされた
子どものための教科書『アズブカ』
収録項目「読書の環」から厳選して
実話、物語、寓話など31話を新訳。
トルストイの玄孫
ナターリヤ・トルスタヤによる
新作挿絵とともに
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目 次
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頁
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はじめに
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1
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亀と鷲
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10
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蛇の頭と尻尾
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12
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ライオンとネズミ
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14
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ロバと馬
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16
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こくまるがらすと鳩
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18
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野良人ときゅうり
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20
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農婦と鶏
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22
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老人と孫
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24
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遺産分け
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26
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ライオンと熊と狐
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28
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犬と雄鶏と狐
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30
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カエルとライオン
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32
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猿とえんどう豆
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34
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乳牛
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36
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狼とお婆さん
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38
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教養高い息子
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40
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百姓と馬
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42
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二人の商人
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44
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トルストイのお話集
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どんなふうに おばさんは裁縫を習ったのか
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48
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消防犬
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50
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どのようにして、パリの家は修復されたのか
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52
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男の子が、なぜ彼が街に連れて行ってもらえなかったのか、を語る
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54
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男の子が、どんなふうに森で、雷雨に打たれたかを語る
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56
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男の子が、どのようにしてお祖父さんに女王蜂を見つけてあげたか、を語る
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58
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ねずみ娘
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63
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どのようにして、ブハラ人は蚕の養殖に成功したのか
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66
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アブドゥール大臣
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68
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どのようにして、泥棒は自らを現したか
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70
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種
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72
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百姓の若者が、なぜ彼のお兄さんを愛しているのかという話
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74
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一寸法師
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77
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レフ・トルストイ(1828〜1910)
19世紀ロシアを代表する作家。貴族出身で文学、政治の双方に多大な影響を与えた。トルストイ主義と呼ばれるキリスト教的な人間愛と道徳的自己完成を説いた。代表作『アンナ・カレーニナ』、『戦争と平和』、『人生読本』等、晩年は通俗物語=民話に力を注いだ。
ナターリヤ・オレゴヴナ・トルスタヤ
レフ・トルストイの次男イリヤの孫オレーグ画伯とグラフィック画家タチヤーナの長女として1954年モスクワで生まれる。1979年、シトロガーノフ芸術院絵画科を卒業。ヨーロッパ各地、北欧、米国、カナダ、シンガポールでの展覧会に出品、ミニマリズム画家として高い評価を受ける。ロシア政府が選出した〈最も優れた20世紀ロシアの女性画家〉の一人としてトレチャコフ美術館にも作品が納められている。ヤースナヤ・ポリャーナの「トルストイの家博物館」代表。
ふみ子・デイヴィス
福岡県生まれ。モスクワの民族友好大学(現・ロシア大学)卒業。1999年から2002年まで二度目のモスクワ生活を経験。トルストイの玄孫で画家のナターリヤ・トルスタヤとの出会いを機にトルストイの家出の謎を追う『トルストイ家の箱舟』を四年にわたって執筆し2007年に群像社から刊行した。訳書に、トルストイの民話『落穂の天使』『愛あるところ神あり』(未知谷)、トルストイの四女アレクサンドラの回想録より『お伽の国―日本』(群像社)、著書に『ぽけぽけむし』(未知谷)がある。現在はシンガポール在住。陶磁器絵付けとロシア伝統芸術の細密画塗り(パピエ・マシェ・ミニアチュール)のアーティストを兼ねて NOBBY ART ギャラリーを主宰・経営する。
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