未知谷の刊行物【国内文学】



 
漫言翁 福沢諭吉 時事新報コラムに見る明治
遠藤利國 著
四六判上製288頁 2,500円(税別)
ISBN978-4-89642-381-5 C0095



ジャーナリスト・福沢の真骨頂
 
民主化、国会開設を世界に公言した明治日本
しかし民衆の多くは国政??? むしろ興味なし
論説を読むことすらおぼつかない。
何のための国会か! 憲法か!!……
新聞「時事新報」に掲載された、職人言葉、悪態、減らず口、落語もどきを一席のこともあれば、ほめ殺しや大ホラもあたりまえ、縦横無尽やりたい放題の中に真実を語り込むコラム「漫言」を追い、明らかにする 文明開化の実像


目  次

プロローグ 〈楠公権助論〉

第一章 〈漫言〉登場
1 「時事新報」創刊  18
2 新聞と検閲  31
3 性悪コラム登場  43
4 諷刺という曲芸  55
5 三田界隈  67
17 
第二章 ホラを福沢 ウソをいふ吉 漢儒者攻撃
1 ウォーミング・アップ  80
2 明治初期の洋学 『国体新論』と加藤弘之  91
3 福沢諭吉と加藤弘之とを分かつもの  100
4 漢儒者攻撃I  112
5 漢儒者攻撃II 孟子の「放伐論」と文明開化  123
79 
第三章 〈漫言〉に見る明治 帝国議会開設前後まで
1 売薬訴訟事件  140
2 大儲け大儲け  150
3 無智――非政治的な庶民  161
4 迷信、加持祈祷  172
5 門閥血統、官民格差  183
139 
第四章 民権論と官民の衝突
1 国会開設論議  200
2 官憲の圧迫  211
3 政府の政党操縦  226
4 御用新聞との衝突  236
5 民権運動の内情  248
199 
エピローグ 大日本帝国憲法発布
265 
主要参考文献
276 
あとがき
279 

遠藤利國 [えんどう としくに]
1950年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。翻訳家、國學院大學講師。
訳書に、J. キーガン『戦略の歴史』(心交社)、C. ヒバート『メディチ家の盛衰』〈上・下巻〉、R. マーシャル『図説 モンゴル帝国の戦い』、V. D. ハンセン『図説 古代ギリシアの戦い』、A. ゴールズワーシー『図説 古代ローマの戦い』(以上、東洋書林)、幸徳秋水『現代語訳 帝国主義』(未知谷)など多数。著書に『明治廿五年九月のほととぎす 子規見参』(未知谷)がある。

小社刊の遠藤利國の著作物
[明治廿五年九月のほととぎす *子規見参]
[百%の真善美 ソクラテス裁判をめぐって]
[続 漫言翁福沢諭吉 時事新報コラムに見る明治 政治・外交篇]


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漫言翁 福沢諭吉
時事新報コラムに見る明治
遠藤利國 著
2,500円(税別)

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