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目 次
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頁
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『帝国主義』に序す
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1
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例言三則
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3
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第一章 緒言
帝国主義は燎原の火なり/何の徳あり何の力ある/国家経営の目的/科学的知識と文明的福利/天使か悪魔か/焦頭爛額の急務
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第二章 愛国心を論ず
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15
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その一
帝国主義者の喊声/愛国心を経とし、軍国主義を緯とす/愛国心とはいかなるものか
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15
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その二
愛国心と惻隠、同情/望郷の心/他郷に対する憎悪/天下の憐れむべき虫けら/虚誇虚栄
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16
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その三
古代ローマの愛国心/古代ローマの貧民/何たる痴呆か/古代ギリシアの奴隷/迷信的愛国心/愛憎の両念/好戦的な心情は動物的天性/適者生存の法則/自由競争/動物的天性の挑発
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21
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その四
洋人夷狄の憎悪/野心を達するための利器/明治聖代の愛国心/イギリスの愛国心/英仏戦争/いわゆる挙国一致/罪悪の最高潮/戦後のイギリス/ピータールーの惨劇/何たる虚偽
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27
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その五
眼をドイツに一転せよ/ビスマルク公/ゲルマンの統一/無用の戦争/プロイセンという一物/中世時代の理想/普仏戦争/愛国的ブランデー/柔術家と力士/現ドイツ皇帝/近世社会主義/哲学的国民
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34
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その六
日本の皇帝/故後藤伯/日清戦争/獣力の卓越/砂礫を混入した缶詰/日本の軍人/我が皇上のため/孝子的娼婦/軍人と従軍記者/眼中に国民なし/愛国心発揚の結果
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42
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その七
愛国心とはかくのごときもの/人類の進歩と言える所以/進歩の大道/文明の正義と人道
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第三章 軍国主義を論ず
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その一
軍国主義の勢力/軍備拡張の原因/五月人形、三月雛/モルトケ将軍/野蛮人の社会学/小モルトケの輩出
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53
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その二
マハン大佐/軍備と徴兵の功徳/戦争と疾病/権力衰微と紀綱弛緩/革命思想の伝播者/疾病の発生/徴兵制と戦争の数/戦争減少の理由
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56
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その三
戦争と文芸/ヨーロッパ諸国の文芸、学術/日本の文芸/武器の改良/軍人の政治的資質/アレクサンドル、ハンニバル、カエサル/義経、正成、幸村/項羽と諸葛亮/フリードリッヒ大王とナポレオン/ワシントン/アメリカの政治家/グラントとリンカーン/ネルソンとウェリントン/山県、樺山、高島/軍人の智者、賢者
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63
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その四
軍国主義の弊毒/古代文明/アテナイとスパルタ/ペロポネソス戦後の腐敗/トゥキディデスの大史筆/ローマに見よ/ドレフェスの大疑獄/ゾラ、決然として起つ/堂々たる軍人と市井の一文士/キッチナー将軍/ロシア軍の暴虐/トルコの政治/ドイツ、近代道徳の源泉/麟鳳は荊棘に棲息せず/ドイツ皇帝と不敬罪
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74
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その五
決闘と戦争/狡知の較べ合い/戦争発達の順路/愛すべき田舎の壮丁/餓鬼道の苦/軍備を誇揚するのは止めよ
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85
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その六
なぜいつまでも挑み合うのか/平和会議の決議/わずかに一歩のみ/猛獣、毒蛇の地
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90
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第四章 帝国主義を論ず
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その一
野獣、餌の肉を求む/領土の拡張/大帝国の建設は切取り強盗なり/武力的帝国の興亡/零落は国旗に続く
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95
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その二
国民の膨張か/少数の軍人、政治家、資本家/トランスバールの征討/驚くべき犠牲/数万人の鮮血の価、十億万円/ドイツの政策/ドイツ社会党の決議/アメリカの帝国主義/フィリピンの併呑/独立の檄文と建国の憲法はどうなる/アメリカの危機/アメリカ興隆の原因/民主党の決議
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99
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その三
移民の必要/人口増加と貧民/貧民増加の原因/イギリス移民の統計/移民と領土/大なる謬見
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108
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その四
新市場の必要/暗黒時代の経済/生産の過剰/今日の経済問題/社会主義的制度の確立/破産のみ、堕落のみ/遊牧的経済/イギリスとドイツの貿易/得意先の殺戮/日本の経済/その愚、及ぶべからず
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113
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その五
イギリス植民地の統合/不利と危険/小国イギリス当時の武力/イギリス繁栄の原因/大英帝国の存続は時間の問題/キップリングとヘンリ/帝国主義は猟師の生計
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その六
帝国主義の現在と将来/国民の尊栄と幸福/ドイツは大国となり、ドイツ人は小人となる/一時の泡沫/日本の帝国主義/その結果
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第五章 結論
新天地の経営/二十世紀の危険/ペストの流行/愛国的病菌/大清潔法、大革命/黒闇々の地獄
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解説
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133
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