|
|
|
|
Nr. 16 47 12
|
オットー・シュタイガー 著 / 高柳英子 訳
|
四六判上製64頁 1,200円(税別)
|
ISBN978-4-89642-288-7 C0097
|
|
|
派遣? 就活? 転職希望?
カネもコネもツテもないと
嘆いてハマった悪循環から
笑って抜け出した男の物語
――「そんなの、あり得ないッスよ!」
若者は叫んだ。
「そんなこと言うなよ。何があり得るか、
あり得ないか、君にわかるわけないだろ」
あり得ないことをあり得ることに変えた男は、言った。――
世の中、捨てたもんじゃない!
人生を受け容れて、ただ生きていく。
現在が正しければ、未来もちゃんとしているだろう……
こんなにも簡単な事なんだ!
今を生きる、全ての人たちに!!
本書は派遣労働、切捨て、ホームレスなどが日常となった現代の日本に向けて書かれたかのように新しい。未来に夢を描けない社会で懸命に生きている今日の若者たちに、この愛すべき小さな物語は何という暖かなメッセージとなっていることだろう。(「あとがき」より)
|
|
|
目 次
|
頁
|
Nr. 16 47 12
|
5
|
訳者あとがき
|
54
|
作者について
|
56
|
オットー・シュタイガー [Otto Steiger] (1909―2005)
スイス生まれ、30年代からパリに暮らし、36年帰国後ラジオ・テレビのキャスターとなる。一方で20代半ば頃から著作を発表し始め、42年に長篇小説でグーテンベルグ・ブックギルド特別賞を受賞。以来、専業作家の道へ。推理小説、脚本、エッセー、旅行記、教科書副読本など著作多数。また児童文学者としても高い評価を得た。2009年には生誕100年を記念して復刻版が続々出版されている。日本では『泥棒をつかまえろ!』(88年、佑学社、翌年NHK連続ラジオドラマ化)『海が死んだ日』(92年、リブリオ出版)『フリー・スクール』(94年、リブリオ出版)いずれも高柳英子訳、がある。
高柳英子 [たかやなぎ えいこ]
1948年、福岡生まれ、ドイツ語塾主宰、ドイツ児童文学翻訳家。シュタイガー作品の他、コルドン『ビンのなかの手紙』、ヴァルスツェック『人形遣いの謎』など翻訳書多数。2006年『正しい猫の数え方』で作家デビュー。『立派な飼い猫になる方法』『本当の猫好き』(いずれも未知谷)と共に猫三部作が完結。
|
|