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人形遣いの謎
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クリスティアン・ヴァルスツェック 著 / 高柳英子 訳
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四六判上製312頁 2,400円(税別)
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ISBN978-4-89642-274-0 C0097
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ナポレオン戦争後のヨーロッパを舞台に、ロシア皇帝アレクサンダーI世や歴史に残るエーベルバッハ修道院の院長リントパイントナーなど、歴史上実在の人物を織り込みながら紬ぎ上げるファンタジー。
ドイツ児童文学アカデミーが「青少年向き図書」に選出
「作者は感情移入に長けた語り手であり、物語を決してありきたりのサスペンスドラマには仕立てないが、それでいて読者の心をわしづかみにするすべを心得ている」(『南ドイツ新聞』より)
「今時の若者に受けるのは、中味の薄い大量生産品の推理小説のたぐいだ、などという説がいかに誤っているかを、本書は証明した」(『ロバの耳』書評より)
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目 次
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頁
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第1場 人形芝居がやってきた――ドイツの田舎町 ゼースト
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7
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第2場 旅立ち――パーデルボルン
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48
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第3場 謎の遺体――ライン河畔の エーベルバッハ
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59
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第4場 旅の一座――ドイツの大学都市 ゲッティンゲン
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90
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第5場 伯爵の城――ヴァイセンローデ
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151
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第6場 栄光に包まれて――北の大都会 ベルリン
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187
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第7場 はるかな大地――ロシア近郊
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206
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第8場 クレムリン宮殿――ロレア帝国の首都 モスクワ
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227
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第9場 謎の終わりに――再びエーベルバッハ
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290
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第10場 芸術の都へ――フォン・ガドフの屋敷 ヴィスマール
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299
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訳者あとがき
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305
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クリスティアン・ヴァルスツェック
[Christian Waluszek]
1952年ポーランド生まれ。大学でドイツ及びスラブ文学を学ぶ。ボッフムの学校でドイツ語、ロシア語、音楽を教え、青少年の演劇活動に従事している中から、本書を含む青少年向けの作品が生まれた。他に、ティーネマン出版『ヴィルフリート』などがある。
高柳英子 [たかやなぎ えいこ]
1948年、福岡生まれ、ドイツ語塾主宰、ドイツ児童文学翻訳家。シュタイガー『泥棒をつかまえろ!』『海が死んだ日』、コルドン『ビンのなかの手紙』など翻訳書多数。
2006年『正しい猫の数え方』で作家デビュー。『立派な飼い猫になる方法』『本当の猫好き』(いずれも未知谷)と共に猫三部作が完結。
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