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目 次
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序
太宰の魅力の秘密――サイマル版新版によせて
青春の緑門――まえがき
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1
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1章 その死――もう一つの世界
太宰死す/その波紋/越せなかった海峡/作品への殉死/青さのままで散るふりをする/逆光線の世界/負の倫理
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19
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2章 その故郷――津軽の風土
太宰と津軽/津軽の史的背景/津軽人/「思ひ出」の中の故郷/贋のバラの話/善蔵への親近性/十年ぶりの帰郷/虚構なき故郷発見「津軽」/「クヌルプ」「飆風」と「津軽」/津軽人固有の文学世界
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53
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3章 その人――苦悩の旗手
津軽気質/太宰の性格/困難からの遁走/揺らいだ文学の旗/生れてすみません
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4章 その文学――義の哀しみ
難破した水夫/他者のため/道化の生活/遺書的作品群/「父」における義/太宰文学の鍵/「桜桃」/家庭の幸福とは/厳格な私小説作家としての節度/義の開花「走れメロス」/傷ましいフェアプレイ
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5章 その回想――遠き面影
青森中学時代/東京大学時代/同人誌『青い花』/太宰への手紙/船橋の一日/「晩年」出版のころ/弘前での再会/「僕は役者だよ」
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