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										| ふたりの修ちゃ 太宰治と寺山修司 
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										| 鎌田紳爾 著 
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										| 四六判上製192頁 2,000円(税別) 
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										| ISBN978-4-89642-435-5 C0095 
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							| 太宰治(本名・津島修治)と寺山修司 ともに弘前生まれで、津軽訛りの
 生涯抜けなかった二大作家を
 自身も弘前出身の著者が追いかける
 同郷人ならではの一冊
 
 太宰と寺山に共通するパロディー(都会的なもの)への執着と、愚直なまでのサービス精神。そして、生涯抜けることのなかった津軽訛り。太宰はその「津軽的」なものを物語と文体に深く潜ませ、寺山はビジュアルに表出させたという違いこそあれ、ふたりを「津軽の愚直」と評した鎌田慧氏の卓見を継承したい。私の中で太宰治と寺山修司が一本の線でつながったのである。(「あとがきにかえて」より)
 
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							| 目  次 
 | 頁 
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							| 太宰治 
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							| 原初、メロスは津軽人であった 
 | 8 
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							| 「元語太宰治」論 
 | 23 
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							| 言葉に罪は無きものを 
 | 42 
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							| 太宰治逃避考 
 | 45 
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							| 太宰治、その愚直な死 
 | 50 
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							| 文士を巡る土地と場所 
 | 57 
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							| 太宰治生誕百年・三鷹を歩く 
 | 60 
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							| 津軽・人間回復の旅 
 | 63 
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							| 『津軽』の「いま」を読み解く 
 | 66 
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							| 偉大なる隣人・小野正文 
 | 69 
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							| 「玉川上水心中事件」再考 
 | 71 
 |  
							| 寺山修司 
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							| 寺山修司音楽論 
 | 78 
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							| 寺山修司短詩論 
 | 86 
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							| 寺山文学の原点を見る 
 | 98 
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							| 早熟と老成のパラドックス 
 | 101 
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							| 寺山修司と松村禎三 
 | 105 
 |  
							| 天井桟敷のヨセフ 
 | 109 
 |  
							| 虚構の故郷恋 
 | 117 
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							| 寺山修司の生誕地隠し 
 | 120 
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							| 寺山修司を虚構する試み 
 | 123 
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							| 封印された寺山修司の〈初恋〉 
 | 138 
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							| 真実の中の寺山修司 
 | 156 
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							| 「国際寺山修司学会」設立と青森県の寺山研究に思うこと 
 | 159 
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							| 時代先行者へのオマージュ 
 | 162 
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							| エキセントリックにして爽やか 
 | 165 
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							| 弘前から覗いた寺山修司論 
 | 168 
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							| 寺山修司の五月 
 | 171 
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							| 寺山修司の犯罪 
 | 174 
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							| 寺山修司の青森を歩く 
 | 177 
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							| 寺山修司と弘前 
 | 181 
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							| 小さなバイブル「ふたりの修ちゃ」 あとがきにかえて 
 | 183 
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							| 鎌田紳爾 [かまた しんじ] 1956年、弘前市生まれ。洗足学園音楽大学声楽科卒業。
 1985年よりパリに留学。フランス歌曲をカミーユ・モラーヌに師事。
 パリ・エコール・ノルマル音楽院声楽科演奏家課程修了。
 パリ市主催ガブリエル・フォーレ国際歌曲コンクール入選。
 2005年、第1回丹羽洋岳短歌賞優秀賞受賞。
 2010年、第6回浜松シャンソンコンクール1等賞のほか、特別賞「エレガンス賞」「フランス語ディプロマ賞」を受賞。
 シャンソン歌手、津軽弁朗読者として活躍。
 現在、弘前学院聖愛中学高等学校教諭を務める傍ら、NHK弘前、及び青森文化センターで「シャンソン」「考現学」の講座を担当。
 俳句結社「此岸俳句会」「絲の会」所属。弘前市景観アドバイザー。
 青森県近代文学館文学調査員。
 著書に『望郷の虹』(未知谷)、エッセイ集『北奧見聞録』(北方新社)、歌集『皀莢』(明朝舎)ほか。
 
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