未知谷の刊行物【哲学・思想】



 
哲学の演習 考える悦び
牧野紀之 著
四六判上製320頁 2,500円(税別)
ISBN4-89642-077-2 C0010



人が考えるとは? より論理的に、思考をさらに深める哲学修行の書
日々の生活の中で感覚的に抱いた問題を誤魔化すことなく意識化し、その意識を対話の内に展開して深化させる。つまり弁証法。その辿り着く先には哲学的概念がある。前著『哲学の授業』が哲学するための土台作り、「考える楽しみ」だとすると、本書は思考そのものを問答形式により個から公へ、「考える悦び」へとステップアップさせるための中級編。


目  次

まえがき

第一章 現実を哲学する
第1問 自己紹介とは何か 12/付記・名前を言わない自己紹介 20/第2問 役者としての自分と現実の自分 22/第3問 幅と深さの兼ね合い 29/付記・理論と実践の統一 41/哲学の小道・生き方における幅と深さ 42/第4問 世界の貧困問題に自分はどうするか 48/第5問 先生と生徒の関係は対等か 58/第6問 教師の間違いにどう対処するか 68/哲学の小道・小柴語録 78/第7問 「群盲象を撫でる」の話の意味 83/第8問 自分の頭で考えることと組織の本質 91/付記・学校で教えるべき最も大切な事 101/哲学の小道・民主的な学校運営とは何か 102/第9問 教師集団のあり方 106/哲学の小道・学校カウンセラーの加わった研修会 114/第10問 東芝の三原則はなぜ有効か 122
11 
第二章 論理的に考える
第11問 大野晋著『日本語練習帳』 136/哲学の小道・「心をよぎる」と「頭をよぎる」 144/第12問 池上嘉彦著『記号学への招待』 147/哲学の小道・名前を付けるということ 150/第13問 三浦つとむ著『弁証法はどういう科学か』 157/哲学の小道・定義は何のためか 165/第14問 山崎正一・市川浩編『新・哲学入門』 170/哲学の小道・立体的箇条書き 178/第15問 大内兵衛訳『空想より科学へ』 181/第16問 野矢茂樹「論理を行為する」 195/哲学の小道・細かく分析して考える 202
135 
第三章 哲学する姿勢
第17問 「教科通信を毎回出してほしい」という要望 212/付記・その後の経験 219/第18問 「考える教育」の提言 221/付記・考えることと書くこととの関係  226/第19問 価値観の違いを乗り越える 228/第20問 経験主義とは何か、公式主義とは何か 237/哲学の小道・なぜ問題意識が出てこないのか 248/第21問 ヘーゲルの発展論の翻訳 252/第22問 唯物史観とは何か 266/第23問 「科学的社会主義」を考える 271/哲学の小道・哲学の難しさ 286/第24問 スターリン個人崇拝の自己批判 294/第25問 哲学の有効性 302
211 
哲学を妨げるもの――「あとがき」に代えて
311 

牧野紀之 [まきの のりゆき]
1939年、東京に生まれる。1963年、東京大学文学部哲学科を卒業。1970年、東京都立大学大学院を卒業。1960年の安保闘争の中で直面した問題と取り組み、ヘーゲル哲学を介して考える中で、生活を哲学する方法を確立した。明快な論理と平易な文章で知られる。ドイツ語教師としての活動の中で、関口存男氏のドイツ語学を受け継ぐ。言葉を科学するということを主張している。最近は教科通信を武器とした授業で教育活動にも新しい境地を拓く。メルマガ「教育の広場」などで社会的な発言も活発にしている。主たる著書に『生活のなかの哲学』『哲学夜話』『先生を選べ』『ヘーゲルからレーニンへ』『囲炉裏端』『関口ドイツ語学の研究』(以上、鶏鳴出版)、『哲学の授業』『辞書で読むドイツ語』(以上、未知谷)、主たる訳書に『対訳初版資本論第一章及び附録』(マルクス著、信山社)、『小論理学』(上下巻、ヘーゲル著、鶏鳴出版)、『精神現象学』(ヘーゲル著、未知谷)、再話『西洋哲学史要』(波多野精一著、未知谷)がある。
WEB上の仕事
HP「哲学の広場」(1998年11月公開)
  http://page.freett.com/philoplatz/
HP「ヘーゲル哲学辞典」(2001年12月公開)
メルマガ「教育の広場」(2000年10月創刊)
  http://blog.mag2.com/m/log/0000060215

小社刊の牧野紀之の著作物
[哲学の授業 考える楽しみ]
[辞書で読むドイツ語] (旧版・品切れ)
[増補新版 辞書で読むドイツ語] (品切れ)
[関口ドイツ文法]
[第三版 辞書で読むドイツ語]

[西洋哲学史要] (旧版・品切れ)
[西洋哲学史要] (増補新版)


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哲学の演習 考える悦び
牧野紀之 著
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