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ベケットのことば
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日本サミュエル・ベケット研究会 編集 / 木内久美子 監修
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四六判上製344頁 3,600円(税別)
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ISBN978-4-89642-714-1 C0098
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日本サミュエル・ベケット研究会創設30年記念
各論文執筆者に選択されたベケットのことば
それぞれのことばは論文内容と絶妙に響き合う
日本におけるサミュエル・ベケット作品の紹介や
文学的議論の深まりをリードしてきた
日本サミュエル・ベケット研究会
直接ベケットに会い議論を交わした論者から、
20代後半の大学院生まで、総勢10名による
多種多様なベケット論を集成した稀な論集
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目 次
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頁
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序 木内久美子
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5
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第一部 小説のことば
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ベケットの小説から消えた手足 清水さやか
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27
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無をめぐる言葉 『名づけえぬもの』における〈わたし〉の不在について 川島知也
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55
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内なる自己の「真実」 『名づけられないもの』と鈴木大拙における宗教的体験 対馬美千子
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85
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第二部 越境することば
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『あのとき』における視覚と聴覚のモンタージュ ベケットとエイゼンシュテイン 石川太郎
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117
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霊媒化する身体 映画『ドライブ・マイ・カー』と『オハイオ即興曲』における言葉の起源をめぐって 岡室美奈子
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147
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テレビにおける幻視、動き出す絵画的イメージ 『夜と夢』論 朴夏辰
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175
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『なに どこ』をとおしてみる作家の苦悩 舞台版からテレビ版へ 堀真理子
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第三部 響き合うことば
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「失敗」の美学 ベケットとデュテュイ 宮脇永吏
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237
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ベケットのダンテ的意匠 『人べらし役』の建築術について 井上善幸
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271
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マラルメの影 近藤耕人
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303
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あとがき 木内久美子
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325
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図版一覧
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333/x
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執筆者・編集者紹介
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336/vii
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人名索引
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340/iii
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作品名索引
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342/i
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木内久美子 [きうち くみこ]
1978年生まれ。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授。近年の論考に「《渦中のP》とかけてプロメテウスの火と解く」(『大岩裕典《渦中のP》展』オンラインカタログ、十和田市現代美術館、2023)、共著にBeckett’s Voices/Voicing Beckett(Brill, 2021)、Beckett and Politics(Palgrave, 2020)、 Botanical City(Jovis, 2020)。共著編に『時間のランドスケープス』(2015, 自費出版)など。共訳書に『新訳ベケット戯曲全集3』(白水社、2022)、『サミュエル・ベケットと批評の遠近法』(未知谷、2018)など。
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