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秋の雪 イレーヌ・ネミロフスキー短篇集
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イレーヌ・ネミロフスキー 著 / 芝盛行 訳
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四六判上製208頁 2,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-437-9 C0097
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フランス文学界に二度、激しい衝撃を与えた作家
1度目は1929年、処女作「ダヴィッド・ゴルデル」の文学的価値によって
2度目は2004年、ユダヤ人としてアウシュヴィッツでの死後60年
遺品から発見された「フランス組曲」の鮮烈な内容によって
富裕階級の華やかな暮らしの裏にある空虚と精神的貧困など、人間の心理と行動を透徹した視線で捉え、強靱な批評精神で描き出す。鮮やかな完成度を示す短篇集
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目 次
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頁
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舞踏会
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5
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秋の雪
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59
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九月の午餐
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115
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幸福な岸辺
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141
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腹心の友
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169
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訳者あとがき
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195
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イレーヌ・ネミロフスキー [Irene Nemirovsky] (1903〜1942)
ロシア帝国キエフ生まれ。革命時パリに亡命。1929年「ダヴィット・ゴルデル」で文壇デビュー。大評判を呼び、アンリ・ド・レニエらから絶讃を浴びた。この作品はジュリアン・デュヴィヴィエによって映画化、彼にとっての第一回トーキー作品でもある。34年、ナチスドイツの侵攻によりユダヤ人迫害が強まり、以降、危機の中で長篇小説を次々に執筆するも、42年にアウシュヴィッツ収容所にて死去。2004年、遺品から発見された未完の大作「フランス組曲」が刊行され、約40ヶ国で翻訳、世界中で大きな反響を巻き起こし、旧作の再版や未発表作の刊行が続いている。
芝盛行 [しば もりゆき]
1950年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2000年以降、俸給生活の傍ら英米・仏文学の翻訳に取り組む。訳業に、ジョン・アップダイク「ザ・プロ」、P・G・ウッドハウス「カスバートの一撃」リング・ラードナー「ミスター・フリスビー」J・K・バングス「幻のカード」、イーサン・ケイニン「私達がお互いを知る年」を紹介した英米ゴルフ小説ベスト5(「新潮」2000年)。2008年以降、全ての翻訳生活をイレーヌ・ネミロフスキーに捧げる。
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