未知谷の刊行物【国内文学】   石上玄一郎小説作品集成　第一巻 石上玄一郎 著 ／ 谷真介 編 四六判布装函入640頁　8,000円(税別) ISBN978-4-89642-211-5　C0393 実存思想、仏教思想、東北のフォークロア―― 人間存在の根元的病理に対する形而上学的挑戦の全貌!!   盛岡中学・旧制弘前高校時代に校友会雑誌に発表した小説、詩、短歌、哲学論文など九作品を参考作品として初めて収録。　⇒[書評] 目　　次 頁 鼬 7  針 21  魑魅魍魎 91  乾闥婆城 133  絵姿 179  野火 201  鰓裂 223  漁火 251  鱒 279  クラーク氏の機械 303  精神病学教室 319  潮騒 413  伝道者の言葉 431      参考作品 439  　盛岡中学校時代   　母の死 441  　或る殺人犯の話 449  　圧されて 457  　似而非所謂詩 467  　生活の破片 471      　弘前高等学校時代   　予言者 477  　新しき軌道へ 487  　サガレンの追憶 527  　灰色なる思弁哲学への袂別 551      　解題 621  石上玄一郎 [いしがみ げんいちろう] 本名上田重彦。明治43（1910）年札幌生まれ。早くに両親を亡くし、父の郷里盛岡で祖母に育てられる。旧制弘前高校在学中に左翼運動に傾斜し、放校処分。同学年に太宰治がいた。陸中巌、石上玄一郎の筆名を使用しながら創作活動を開始、昭和14年、29歳のときに『日本評論』三月号に発表した「針」によって文壇デビュー。昭和17年、32歳のときに『中央公論』に発表した「精神病学教室」によって、作家的地位を確立した。昭和27年に同人誌『現象』を創刊し、即意識の文学を提唱。実存思想、仏教思想への傾斜、東北の土俗への関心は、一筋縄にいかぬポリフォニックな思考を与え、深い洞察と鮮やかな描写で、人間存在の根本的諸層をその最深部から抉り出す特異な作風を確立した。 小社刊の石上玄一郎の著作物 [石上玄一郎小説作品集成　第二巻] [石上玄一郎小説作品集成　第三巻] [千日の旅　石上玄一郎アンソロジー]

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