未知谷の刊行物【海外文学】



 
イスカリオテのユダ
L・N・アンドレーエフ作品集

レオニード・アンドレーエフ 著 / 岡田和也 訳
四六判上製240頁 2,400円(税別)
ISBN978-4-89642-644-1 C0097



魯迅が愛して中国語に翻訳し、日本では明治末期から上田敏、二葉亭四迷、森鴎外、大杉栄、昇曙夢、中村白葉らによって盛んに紹介され、親しまれてきた作品群、新訳!


目  次

天使 Ангелочек

沈黙 Молчание
27 
深淵 Бездна
49 
齒痛(原題 ベン・トヴィト)Бен-Товит
73 
ラザロ(原題 エレアザル)Елеазар
79 
イスカリオテのユダ Иуда Искариот
112 
訳者あとがき
225 

レオニード・ニコラーエヴィチ・アンドレーエフ
[Леонид Николаевич Андреев]

1871年、露西亜西部のオリョールで測量士の家庭に生まれたが、中學時代に父を喪い辛酸を嘗める。幼時より読書を好み、學生時代はショーペンハウアーやハルトマンやニーチェに傾倒。ペチェルブールグとモスクヴァの両大學で法律を修め、弁護士の助手に。記者としても働き、時事戯評を執筆。1898年、新聞に掲載されたディケンズ風の短篇「バルガモートとガラーシカ」がゴーリキイに注目され、一躍、文壇の寵児に。1905年の第一次革命を歓迎したが、反動期に入ると失望し、1908年、フィンランドへ移住、戯曲を書き始める。1917年の十月革命後に亡命、1919年、心臓麻痺で死去、享年48。100近い短篇、7つの中長篇、28の戯曲を遺す。19世紀末から20世紀初頭の〈銀の時代〉を代表する作家で、「露西亜のインテリゲーンツィヤのスフィンクス」と呼ばれ、その作品では、生と死、光りと影、現実と幻想が、双生児のように羽搏き、写実主義、印象主義、象徴主義、表現主義など、多彩な様式のプリズムを透して乱反射する。日本でも、二葉亭四迷の名訳「血笑記」など、明治末期から翻訳され、露西亜では、20世紀中葉の〈雪解け〉後に高く再評価されている。今年は、生誕150年。
 
岡田和也 [おかだ かずや]
1961年浦和市生まれ。早稲田大学露文科卒。元ロシア国営放送会社「ロシアの声」ハバーロフスク支局員。元新聞「ロシースカヤ・ガゼータ(ロシア新聞)」翻訳員。著書に『雪とインク』『ハバーロフスク断想』(未知谷)。訳書に、シソーエフ著/パヴリーシン画『黄金の虎 リーグマ』(新読書社)、ヴルブレーフスキイ著/ホロドーク画『ハバロフスク漫ろ歩き』(リオチープ社)、アルセーニエフ著/パヴリーシン画『森の人 デルス・ウザラー』(群像社)、シソーエフ著/森田あずみ絵『ツキノワグマ物語』『森のなかまたち』『猟人たちの四季』『北のジャングルで』『森のスケッチ』、レペトゥーヒン著/きたやまようこ絵『ヘフツィール物語』、プリーシヴィン著『朝鮮人蔘』『西比利亜の印象』『四季』(以上未知谷)がある。

小社刊の岡田和也の著作物
[雪とインク アムールの風に吹かれて 1989〜2011]
[ハバーロフスク断想 承前雪とインク]
 
小社刊の岡田和也関連の著作物
[ツキノワグマ物語 極東ロシア・アムールの動物たち]
[森のなかまたち 極東ロシア・アムールの動物たち]
[猟人(かりうど)たちの四季 極東ロシア・アムールの動物たち]
[北のジャングルで 極東ロシア・アムールの動物たち]
[森のスケッチ 極東ロシア・アムールの動物たち]
[ヘフツィール物語 おとぎばなしの動物たちとふたりの女の子の
友情についてのたのしくておかしくてほんとうのようなおはなし
]
[朝鮮人蔘]
[西比利亜の印象]
[四季]


この商品は下のフォームからご注文いただけます。
翌営業日に小社から折り返し内容確認のメールをさしあげますので、
万が一、小社からのメールが届かない場合は、
お手数ですが、電話等でお問い合わせくださるようお願いします。
 
なお、他の商品も合わせてご注文くださる場合などは、
注文方法]をご覧のうえ「買い物カゴ」をご利用ください。
このフォームは「買い物カゴ」とは連動していませんのでご注意ください。
書   名
著  者
単 価
冊数
イスカリオテのユダ
L・N・アンドレーエフ作品集
レオニード・アンドレーエフ 著
2,400円(税別)

お 名 前

郵便番号
000-0000の形で正確にご記入ください。
ご 住 所




※アパート・マンションの場合は号数までご記入ください。
電話番号

Eメール

このページの感想や小社へのご意見・ご要望・質問などをお聞かせ下さい。






 


[HOMEへ][新刊案内へ][全点リストへ]["海外文学"リストへ][前コードの書籍へ][次コードの書籍へ]

未知谷