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20世紀ジョージア(グルジア)短篇集
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児島康宏 編訳
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四六判上製320頁 3,000円(税別)
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ISBN978-4-89642-643-4 C0097
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ワイン発祥の地として知られるが
ジョージア文学の歴史も古い――
5世紀初頭には文字記録が始まる
独特の文字は連綿と綴られてきた
20世紀に活躍した作家6人を厳撰
各2篇計12篇をジョージア語から
直接翻訳して紹介する初の短篇集
……二十世紀の初め、ジョージアはロシア帝国に支配されていました。ミヘイル・ジャヴァヒシヴィリの「悪魔の石」やギオルギ・レオニゼの短篇はその時代を舞台にした作品です。……一九二一年二月にボリシェヴィキの赤軍の侵攻を受け、ジョージアはグルジア・ソヴィエト社会主義共和国としてソヴィエト連邦に組み込まれました。本書に収録したコンスタンティネ・ガムサフルディアの短篇はその時代の大きな変わり目を生きた人々を描いています。……ソヴィエト連邦時代は、厳しい検閲が行なわれるなど思想的な制約がありながらも、作家たちは独自の豊かな文学世界を生み出しました。ノダル・ドゥンバゼやグラム・ルチェウリシヴィリ、ゴデルジ・チョヘリらの短篇はその一端をうかがわせるものです。(「あとがき」より)
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目 次
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頁
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ミヘイル・ジャヴァヒシヴィリ
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7
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悪魔の石
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8
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無実のアブドゥラ
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25
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コンスタンティネ・ガムサフルディア
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57
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大イオセブ
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58
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ひげなしのガフ
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112
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ギオルギ・レオニゼ
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157
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希望の樹
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158
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マリタ
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163
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ノダル・ドゥンバゼ
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189
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HELLADOS
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190
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ハザルラ
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222
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グラム・ルチェウリシヴィリ
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237
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唖のアフメドと命
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238
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アラヴェルディの祭り
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259
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ゴデルジ・チョヘリ
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279
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チャグマ爺さんの夢
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280
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ハフマティの月
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298
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あとがき
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310
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児島康宏 [こじま やすひろ]
1976年福井県生まれ。東京大学大学院修士課程修了(言語学)。日本学術振興会特別研究員、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、在ジョージア日本国大使館専門調査員などをつとめる。東京外国語大学非常勤講師。著書に『ニューエクスプレスプラス・グルジア語』、訳書に『僕とおばあさんとイリコとイラリオン』『祈り―ヴァジャ・プシャヴェラ作品集』。
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