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僕とおばあさんとイリコとイラリオン
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ノダル・ドゥンバゼ 著 / 児島康宏 訳
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四六判288頁 2,500円(税別)
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ISBN4-89642-095-0 C0097
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20世紀後半のグルジアを代表する奇想溢れるユーモア小説。
1959年に発表されるや、すぐにロシア語への翻訳、映画化と、ひとびとの圧倒的な支持を受け、旧ソ連邦を中心に特異なユーモア作家の地位を不動のものにした著者の半自伝的作品。
本邦初のグルジア語から日本語への翻訳。
空へ抜ける少年の笑い、街灯に浮かぶ青年の微笑
9歳で父母と別れた主人公ズラブは田舎のオルガおばあさんのもと、イリコとイラリオンというはちゃめちゃなおじたちと日々を過ごす。そして17歳、首都トビリシで下宿先から大学に通う学生生活。卒業しておばあさんの家に戻ってみると……。
「私は自由が欲しかった。そのために笑いを選んだんだ」と述懐する作者自身の体験に基づく笑いに満ちたビルドゥングスロマン。 ⇒[書評]
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目 次
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頁
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僕の村の右側を……
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7
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兎狩り
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18
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血には血を
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34
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畑の見張り
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47
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村の総会
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53
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コートと長靴と靴下
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61
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文学の夕べ
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69
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初恋
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77
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十一プードのとうもろこし
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89
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卒業証書
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100
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汽車
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112
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家とは何か?
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130
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こりゃいったい何者だ!
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148
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二人目の一つ目
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163
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よう、イラリオン!
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181
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ツィラ
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192
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遠足
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212
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薪
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230
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宝物
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242
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パキゾ
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258
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訳者あとがき
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277
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ノダル・ドゥンバゼ [Nodar Dumbadze] (1928―1984)
ノダル・ドゥンバゼは20世紀後半のグルジアの代表的な作家の一人。首都トビリシ生まれ。トビリシ国立大学経済学部卒業(1950年)。1967〜72年雑誌『鰐』編集主幹。1972〜84年グルジア作家同盟書記長。1975年ショタ・ルスタヴェリ賞、1980年レーニン賞受賞。本篇の他に『太陽が見える』(1962年)、『白い旗』(1973年)などの長篇、また短篇小説を多数残している。作品は多くの外国語に翻訳されている。
児島康宏 [こじま やすひろ]
1976年福井県生まれ。1998年東京大学文学部卒業。2000〜02年トビリシ国立大学に留学。現在、東京大学大学院博士課程に在学中。専門は言語学。
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