未知谷の刊行物【国内文学】



 
雑文の巨人(マエストロ) 草森紳一
柴橋伴夫 著
四六判上製272頁 3,000円(税別)
ISBN978-4-89642-606-9 C0095



既存の批評家や評論家とは全く違うジャンルの多様さ
世人は彼に〈雑文家〉という肩書をつけた
しかし、その仕事はとうてい
〈雑文〉などという言葉にはおさまりきらない
知のフィールドは無限だった
 
***
自ら興趣を覚え、納得するまで書を漁り
他者の評価に拘らず書き尽す
それが自分が生きるということ
 
草森紳一の仕事を振り返り
草森紳一その人を振り返る


目  次

まえがき 時は灰となり

第1章 十勝の草森紳一
11 
コラム1 鳩を喰う白い少女
23 
第2章 若き日の草森紳一
28 
コラム2 草森的マンガ入門書
52 
第3章 緻密な診断書 『素朴の大砲』
58 
第4章 「円」の幻惑性
78 
第5章 〈江戸のデザイン〉その〈解体新書〉
95 
コラム3 ビートルズと草森紳一
111 
コラム4 画志井上洋介
116 
第6章 ナチスのプロパガンダ
122 
コラム5 『中国文化大革命の大宣伝』――紅衛兵を巡って
142 
第7章 ナンセンスの冒険
148 
コラム6 素顔の地肌あり――トルコ紀行文
162 
第8章 ライト建築を老子で読む
168 
コラム7 草森紳一と土方歳三
190 
第9章 李賀の方へ
194 
コラム8 〈寅さん〉と草森紳一
209 
第10章 荷風の永代橋
214 
コラム9 『北狐の足跡』の世界
231 
第11章 永代橋幻想
238 
あとがき 内心を鍛えろとの聲あり
255 
草森紳一 略年譜
259 

柴橋伴夫 [しばはし ともお]
1947年北海道岩内町生まれ。札幌在住。詩人・美術評論家。個人詩誌「NU」主宰。北海道美術ペンクラブ同人、荒井記念美術館理事。美術批評誌「美術ペン」編集人。文化塾サッポロ・アートラボ代表。「北の聲アート賞」選考委員・事務局長。主たる著作として詩集『冬の透視図』(NU工房)/詩集『狼火 北海道新鋭詩人作品集』(共著 北海道編集センター)/美術論集『ピエールの沈黙』(白馬書房)/『北海道の現代芸術』(共著・札幌学院大学公開講座)/美術論集『風の彫刻』・評伝『風の王―砂澤ビッキの世界』・評伝『青のフーガ 難波田龍起』・美術論集『北のコンチェルトT U』・シリーズ小画集『北のアーティストドキュメント』(以上 響文社)/旅行記『イタリア、プロヴァンスへの旅』(北海道出版企画センター)/評伝『聖なるルネサンス 安田侃』・評伝『夢みる少年 イサム・ノグチ』・評伝『海のアリア 中野北溟』・シリーズ小画集『北の聲』監修・『迷宮の人 砂澤ビッキ』(以上 共同文化社)/評伝『太陽を掴んだ男 岡本太郎』(未知谷)/『生の岸辺 伊福部昭の風景』・『前衛のランナー 勅使河原蒼風と勅使河原宏』・詩の葉『荒野へ』(以上 藤田印刷エクセレントブックス)など多数。

小社刊の柴橋伴夫の著作物
[太陽を掴んだ男 岡本太郎]
[アウラの方へ 美の断章]


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雑文の巨人(マエストロ) 草森紳一
柴橋伴夫 著
3,000円(税別)

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