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目 次
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頁
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まえがき
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1
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序章
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15
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1 ハルムスの略歴
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16
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2 研究史
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20
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概観 20
黎明期 20/ジャッカールの登場 23
不条理への接続 28
不条理文学 28/ソ連社会の不合理 33
日本におけるハルムスの受容 36
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3 理知のむこう
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37
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4 本書の構成
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42
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第一章 変貌するザーウミ オベリウ以前のハルムスの詩学
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51
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0 オベリウ宣言
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51
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1 ザーウミとは何か
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54
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ザーウミの定義 54
無意識との関わり 60
意味のザーウミへ 61
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2 音のザーウミから意味のザーウミへ
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64
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音のザーウミ 64
未来派の末弟 64/トゥファーノフ 66/音声のザーウミ 73/形態素のあるザーウミ 76
意味のザーウミ 84
過剰な共鳴 84/強引な脚韻 85/意味のザーウミ 87
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3 手法の分析
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89
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ズドヴィーク 89
意味のザーウミを作る技術 92
音のズドヴィーク 93/正書法のズドヴィーク 94/シンタクスのズドヴィーク 96/脚韻と共鳴 97/規範の破壊 99
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4 意味の地層
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100
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第二章 音のザーウミへの鎮魂歌 『エリザヴェータ・バーム』の源泉
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113
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0 戯曲に潜る
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113
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1 レノーレ譚
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115
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ストーリーの比較 117
単語・状況の比較 119
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2 クルチョーヌィフ
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124
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カーボランダムの石 125
音のザーウミへの鎮魂歌 129
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3 エリザヴェータ・バーム
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132
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ザンゲジ 133
鐘の音の女 136
エリザヴェータ・ビョーム 142
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第三章 ファウストの軌跡 オベリウ期のテキストにおけるモチーフの研究
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152
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0 過渡期のテキスト
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152
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1 争い
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155
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2 対話
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161
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星と木 161
樫の木と知恵者の衝突 164
芸術の誕生 168
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3 和解
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171
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言葉の無意味な堆積 171
水 174
火 177
サーベル 181
オーケストラ詩 187
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4 フニュの軌跡
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191
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『水とフニュ』 191
『フニュ』 195
論理の限界 201
日常へ 205
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5 散文へ
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211
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第四章 分散と結合 粒子としての『出来事』
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222
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0 『出来事』の二つの顔
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222
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1 幾何学の問題
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226
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ぼくはイクラから生まれた 226
線と円 230
無意味としての直線 230/規範としての直線 232
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2 出来事と物語
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234
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物語の拒絶 234
出来事と物語 238
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3 不可視の関係
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242
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結合 242
関係 244
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4 超-物語
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250
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第五章 ハルムスは間違える 『老婆』における「妨害」としてのザーウミ
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258
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0 いま、ここにあるザーウミ
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258
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1 小さな過ち
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261
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ドゥルースキンからハルムスへ 261
1・5キログラムの間違い 266
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2 妨害
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270
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存在の三位一体 270
時空間のレベル 276
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3 『老婆』における「妨害」
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282
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言葉のない対象 282
対象のない言葉 287
断片的なモチーフ 287/いまいましい不死 294/おこなわれない奇蹟 297
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おわりに
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302
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結論
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308
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文献一覧
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321
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初出一覧
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340
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ダニイル・ハルムス略年譜
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341
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人名索引
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354/i
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作品名索引
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352/iii
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跋 沼野充義
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355
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