未知谷の刊行物【海外文学】



 
曾貴海詩選 客家文学的珠玉3
曾貴海 著 / 横路啓子 訳
四六判上製208頁 2,000円(税別)
ISBN978-4-89642-563-5 C0398



医師であり、文学雑誌『文学界』『台湾文学』を創刊した詩人であり、環境保護を訴える社会運動家である著者の現代詩と客家詩の中から、代表的な作品を十余の詩集から厳選網羅。


目  次

曾貴海日本語訳詩集によせて 阮美慧

A. 1966-1985 『鯨魚的祭典(クジラの祭典)』『高雄詩抄』より
13 
草 14/怒涛 15/荒村の夜の吠え声 15/クジラの祭典 16/サル 17/老いた農民 18/鍵 19/凧 20/田舎女の顔 21/おもちゃの自動車を売る中年男 22/人 23/男四十歳 23/女の体 25/めがね 26/感覚 27
 
B. 1978-1998 『台湾男人的心事(台湾男の悩み)』より
29 
作家の身分証 30/止まっている景色 31/男と女 32/平埔族の祖先への陳謝 33
 
C. 1998-2000 『原郷・夜合』より
37 
穀物を背負って走る若い女 38/阿桂姉さん 39/夜合 41/六堆の客家人 42/農村の夕暮れ 44/雨の美濃 45
 
D. 2002-2003 『南方山水的頌歌(南方山水の歌)』より
47 
冬の雪 48/松の樹の朝の祈り 48/ルリマダラの越冬のフェスティバル 49/六亀の童話の夜 50/高山のバラの顔 51/夏がそっと過ぎていく 52/秋の日の河の谷 52/花の体 53
 
E. 2002-2005 『孤鳥的旅程(はぐれ鳥の旅)』より
55 
はぐれ鳥の旅 56/防波堤にいる人影 57/葉が落ちる 58/友である羅漢松の言葉 58/雨の中の支笏湖 59/知床の雪の樹上のフクロウ 60/秋田へのお見舞い 61/中華民国のパスポートを手に 62/宇宙への報告 63/湖畔の椅子 66/跪く 67/時間の迷いの航行 68/男六十歳 73
 
F. 2004-2005 『神祖與土地的頌歌(神祖と大地の歌)』より
79 
阿里山を揺るがした Mayasvi 80/南方の山の民 Maleveq 86
 
G. 2006-2007 『浪濤上的島国(波の上の島国)』より
95 
水紋 96/四季のまなざし 97/ノスタルジー 98/君は私に君という花が咲くとは言わなかった 100/君はきつく夜の海峡を抱きしめる 101/私たちはそれでも共通の黄昏と夜空を抱く 102/妻と白鳥 103/美 105/ハッピー・アンケート 106/ブッダの門は必ず開いている 108/都市公園のたそがれの構図 110/パイワン族の母親の織物の染色 111/植民の亡霊は遠ざかったのか 114/ミックスジュース 117/遅れて来た歴史 119/突然また現れた歴史 127
 
H. 2009 『湖浜沈思』より
135 
春の林 136/落ち葉の水葬 137/実景 137/たそがれ 138/水霧 139/目覚め 140/たそがれの鳥 141/ゴッホの逃亡 141/群衆と寂しさ 142/将軍の白昼夢 143/凧をあげる独り者の老兵 145/ゴキブリ共和国宣言 146/詩人と詩 150
 
I. 2013 『色変』より
153 
スカーフ 154/色変 154/葉 155/夜に咲く冬の花 156/詩人のアフタヌーンティー 157/地球星での生活 159/「愛染の眼」集 160/手の中のハト 164/「待つ」に別れ「自由」と出会う 165
 
J. 2014-2016 『文学台湾』より
169 
少女 170/生存者 170/生存者の夢 171/アオサギミミズ体 174/浮遊する半島 175
 
K. 新作 未発表作品
177 
戦中 178/フクロウよ羽ばたけ 179/鏡の中の姿 181/秘密 182/模様 185/間合い 187/愛 189/たそがれでの国境超えについて 191/挑発 193
 

曾貴海 [そう きかい]
1946年、屏東県佳冬郷生まれ。医者で詩人。これまで衛武営公園促進会会長、鍾理和文教基金会董事長(代表取締役に相当)、詩のサークル「笠」会長、台湾ペンクラブ理事長、台湾南社の部長などを歴任。大学時代に詩のサークル「阿米巴詩社」を創設、長年にわたり環境保護と社会運動に関与してきた。1982年に葉石涛、鄭炯明、陳坤崙などと雑誌『文学界』を創刊。1991年には『文学台湾』を創刊し、社長に就任する。呉濁流新詩賞、頼和医療服務賞、高雄市文芸賞、台湾文学家牛津賞、客家終身貢献賞、台湾医療典範賞などを受賞。
曾貴海の詩はこの社会と土地の詩であり、民族や言語を越えて、多様な作風を見せる。また台湾のポストコロニアル的な歴史や政治に対して深い思惟や批判がなされている。著作は『高雄詩抄』、『南方山水的頌歌(南方山水の讃歌)』、『原郷・夜合』、『孤鳥的旅程(はぐれ鳥の旅)』、『浪濤上的島国(波の上の島国)』、『湖濱沈思(湖浜沈思)』、『浮游』など十数冊の詩集。エッセイ集は自然環境に注目した『被喚醒的河流(呼び起こされた河)』、『留下一片森林(一片の森を残して)』など。評論集は『戦後反殖民與後殖民詩学(戦後の反植民とポストコロニアル詩学)』、『台灣文化臨床講義(台湾文化臨床講義)』、『曾貴海文論集』などがある。
 
横路啓子 [よこじ けいこ]
1967年生まれ。輔仁大学日本語文学科主任。日本台湾学会、天理台湾学会等で日台の学術文化交流にも傾注している。主な著書は『戦争期の台湾大学』(致良出版社2011)、『抵抗のメタファー』(東洋思想研究所2013)、『日台間における翻訳の諸相―文学/文化/社会から―』(致良出版社2015)、『〈異郷〉としての日本:東アジアの留学生がみた近代』(共著、勉誠出版社2017)。訳書は『黎明の緑』(共訳、思潮社2003)など。

客家文学的珠玉
[ゲーテ激情の書 客家文学的珠玉1]
[藍彩霞の春 客家文学的珠玉2]
[利玉芳詩選 客家文学的珠玉4]


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