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ゲーテ激情の書 客家文学的珠玉1
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鍾肇政 著 / 永井江理子 訳
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四六判上製144頁 1,600円(税別)
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ISBN978-4-89642-561-1 C0397
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「台湾文学の母」と尊称される著者が敬愛する、ドイツの詩人ゲーテの少年期から老年に至る親密で激烈で純真な永遠の女性像を描く、読む者の胸を熱くするラブストーリー。
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目 次
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頁
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あらすじと解説
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1
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I ああ、ウルリーケ
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15
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II 永遠のシュタイン夫人
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30
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III クリスティアーネ 我が愛
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47
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IV 十三歳の探険
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61
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V 処女ケートヒェン
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76
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VI 野ばら
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96
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VII 若きウェルテルの物語
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108
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エピローグ
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122
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あとがき
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125
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訳者あとがき
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129
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鍾肇政の年譜
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133
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鍾肇政 [しょう ちょうせい]
1925年、台湾桃園龍潭生まれ。台湾の客家系小説家として高い評価を得ており「台湾文学の母」と称されている。ちなみに「台湾文学の父」と称されるのは戦前の台湾文学界を代表する詩人で作家の頼和。また「北鍾南葉(北に鍾肇政あり、南に葉石涛あり)」という言葉もある。中国文芸賞章小説創作賞、呉三連文芸賞、台美基金会成就賞、国家文芸特別貢献賞、台湾文学家牛津賞、国家芸術基金会文芸賞、中国文芸協会栄誉文芸賞章、第二回総統文化賞百合賞、二等景星勲章、二等卿雲勲章、第35回行政院文化賞など台湾作家の中でも最も多い受賞歴を誇る。1951年、雑誌『自由談』にデビュー作『婚後』を発表、1961年に初の長編小説『魯氷花』を出版、同年大河小説『濁流三部曲』を発表し、台湾大河小説の先鞭をつける。その後『台湾人三部曲』、『高山三部曲』、『怒涛』など大河小説を発表、台湾で初めて大河小説を書き上げた。また、今のところ四部作を完成させた唯一の客家人作家である。長編小説には『魯氷花』、『八角塔下』、『濁流三部曲』、『台湾人三部曲』、『高山三部曲』など計23の作品がある。中編小説には『初恋』、『摘茶時節』など、短篇小説集は『残照』、『輪迴』、『大肚山風雲』、『中原的構図』、『鍾肇政自選集』など、文芸理論には『移作與鑑賞』、『西洋文学欣賞』がある。翻訳も行っており『戦後日本短編小説選』、『金閣寺』、『阿信(おしん)』などの訳本がある。
永井江理子 [ながい えりこ]
1966年生まれ。真理大学応用日本語学科(台湾)で日本語教師を務める傍、論文翻訳や伝統演劇の字幕翻訳など多岐にわたる翻訳で活躍中。台湾翻訳学学会会員。居留問題を考える会会員。主な著書・翻訳書は陳水扁『台湾之子』(毎日新聞社)、経済部投資業務処『台湾 卓越の投資先』商業發展研究所(台湾)。
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