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アンゲル叔父
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パナイト・イストラティ 著 / 田中良知 訳
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四六判上製256頁 2,200円(税別)
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ISBN978-4-89642-295-5 C0097
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聞き手を惹きつけて離さないイストラティの“アドリアン”物第二弾!!
〈ヨブ〉にも劣らぬ苛酷な運命を歩んだアンゲル叔父は、甥を諭す――
自らの生涯を詳述し、朋友に義賊〈=ハイドゥク〉コスマの壮絶な生涯を語らせる……
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目 次
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頁
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I アンゲル叔父
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5
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II アンゲル叔父の死
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47
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III コスマ
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107
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あとがきに代えて
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249
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パナイト・イストラティ [Panait Istrati] (1884―1935)
ルーマニアはドナウ川下流の港町ブライラの生まれ。貧窮家庭に育ち12歳で母の下を去る。二十歳の時、ロシアの革命運動の影響を受けて、社会主義運動と接触。その後近東を中心に地中海沿岸を放浪。自殺未遂事件をきっかけにフランスの作家ロマン・ロランの知遇を得て、下層階級の人々を題材に、郷土色豊かな作品をフランス語で発表し、作家となる。「バルカンのゴーリキー」とはロマン・ロランの評。代表作には、『キラ キラリナ』(1923)、本書『アンゲル叔父』(1924)、『コディン』(1926)などのほか、史実に取材した『バラカン平原のアザミ』(1928)などがある。
田中良知 [たなか よしとも]
1947年生まれ。東京都立大学人文学部仏文科卒、同大学院修士課程修了。専攻は十九・二十世紀フランス文学。
訳書に、ドニ・ヴェラス『セヴァランブ物語』(共訳、『啓蒙のユートピアI』所収、96/法政大学出版局)、アルベール・コスリー『老教授ゴハルの犯罪』(08/水声社)、『キラ キラリナ』(09/未知谷)がある。大家・流行作家が主流の翻訳界に、日本では知られざる〈傑作〉を紹介したいと、念じる。
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