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食を満たせ バビロフとルィセンコの遺伝学論争と植物遺伝資源
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I.G.ロスクートフ 著 / 山田実 訳
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四六判上製96頁 1,400円(税別)
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ISBN978-4-89642-281-8 C0030
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1930年代ソビエトロシア、スターリン体制の下、植物遺伝学や育種学の分野でも不条理な事態が出来! バビロフの逮捕収監、1943年の獄死――
これは過去の「歴史上の出来事」であろうか?
現在もなお、いたるところで形を変えた異常事態が起こり得る。こうした理不尽な事態を回避するために、過去の事実の経過をたどり、事態を明らかにする。
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目 次
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頁
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はじめに
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1
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ソ連邦農業科学の発展に関わるルィセンコの役割
ルィセンコの登場 11/バビロフの態度 16
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11
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科学思想上の衝突
春化処理の評価とその問題点 23/政治の季節始まる 26/遺伝学をめぐって 29/バビロフたちの苦悩の様相 33/科学の論理ですすめたバビロフ 38/科学者としてのバビロフ 41/バビロフとスターリンとの対話 49
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23
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バビロフの逮捕・収監とその死、指導的な研究者たちの喪失
バビロフ逮捕までの様子 53/バビロフの罪状 58/飽くことないバビロフの探求心 66/研究陣営の崩壊 69
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53
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第二次世界大戦 レニングラード封鎖と資源の救済
あまりにも速かった侵略 74/封鎖されたレニングラードで 77/生命と引き換えて資源を守る 80
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74
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参考文献
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87
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おわりに
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91
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イーゴリ G.ロスクートフ
1956年:ロシアのサンクト・ペテルブルクに生まれる。
1987年:サンクト・ペテルブルク大学生物学・土壌学部卒
ただちにバビロフ研研究員となり、
1991年:合衆国アイオワ州立大客員研究員、
1994年:バビロフ研上級研究員、
2001年:バビロフ研遺伝資源分野エンバク・ライムギ・オオムギ部長
2003年:生物学博士
1993年:バビロフ=フランケル賞を受ける
山田実 [やまだ みのる]
1932年東京小岩生まれ。
1957年東大農学部卒。農林省に入って初めは稲栽培の研究、その後トウモロコシの遺伝研究に進み、トウモロコシの花粉競争に雑種強勢が現われることを見出し、日本育種学会賞。1990年代にはゲノム研究に係わる。1997年から3年間科学技術振興事業団上級研究員として、ロシアのバビロフ名称植物生産研究所客員研究員でサンクト・ペテルブルクに滞在。その後も国の委託研究のために年に二度訪問滞在していた。農学博士。
著書に『サンクト・ペテルブルク断章』(未知谷)他がある。
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