未知谷の刊行物【海外文学】



 
シンドバードの書の起源
B・E・ペリー 著 / 西村正身 訳
四六判上製648頁 8,000円(税別)
ISBN4-915841-97-9 C0098



中世文学研究者必携の一書!
東洋に生まれた「シンドバード物語」は、次々と異本を産み出していく間に西洋に伝播し、「七賢人物語」と『ドロパトス』に姿を変えた。「七賢人物語」は絶大な人気を博し、30に近い言語による異本が書かれていった。東洋、西洋のいずれにおいても、祖本と目される版が失われてしまったために、東洋においてはその究極の起源はいつ、どこなのか、西洋においてはいかにして西洋に伝播したのかという問題が難問として残されることになった。起源はインドである、と初めて表明したのは1807年のゲレス『ドイツ民衆本』であったと思われる。インド起源説は多数の学者たちによって支持されて来たが、20世紀の半ば過ぎに周到なペルシア起源説とヘブライ起源説が相次いで唱えられ、三つの説が行なわれることとなった。このうち徐々に受け容れられ今日に至っているのがペリーのペルシア起源説である。本書には、そのペリー『シンドバードの書の起源』の全訳、それを補完する解題、註、および全所収話の梗概と類話の指摘等々を収録した。(本書より)


目  次

序文 1/はじめに 3
 
第1章 『シンドバードの書』はインド起源であると言うアラビアの著述家たちの証言
13 
第2章 ムハンマド・イブン・イスハーク・アン・ナディームの『フィフリスト』に記された中東における物語本の歴史に関する証言。その正当性
19 
第3章 『シンドバードの書』はペルシアあるいは中東起源であると言うペルシアおよびアラビアの著述家たちの証言
45 
第4章 インド起源説を擁護した近代の学者たちの論拠
58 
第5章 東洋系諸版の相互関係と祖本の内容
ギリシア語・シリア語の伝承 95/アラビア語版『七人の大臣』の伝承 98/ペルシア語の伝承 101
93 
第6章 『シンドバードの書』がペルシアあるいは中東起源であることを示す積極的な証拠
140 
原註 155/『シンドバードの書の起源』文献一覧 215/解題 247/系統図 303/テキスト一覧 313/表1 所収話一覧 328/表2 所収話通覧 334/全所収話の梗概と類話 355/類話参考文献一覧 561
 
あとがき
605 
Aesopica索引 xxxii/TU索引 xxxi/AT索引 xxx/TMI索引 xxvi/『シンドバードの書の起源』索引 v/所収話の日本語名索引 i
 

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シンドバードの書の起源
B・E・ペリー 著
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