未知谷の刊行物【海外文学】



 
七賢人物語
作者不詳 / 西村正身 訳
224頁 2,400円(税別)
ISBN4-915841-94-4 C0098



作者は特定できない。過去にはインド起源と流布されていたが、現在ではペルシア起源説が主流の物語群。「シンドバード物語」「シュンティパス物語」「七人の大臣の物語」「女たちのずるさと企みの物語」等の名で知られ、一部は「アラビアンナイト」にも収録されている。12世紀に西洋に伝わり、13世紀に入っていくつかのフランス語版が派生し、その中のひとつからラテン語版が生まれると、全ヨーロッパ的な人気を獲得して、近代に至るまで伝播し続け、読み継がれてきた。現在、ヨーロッパだけでも30に近い数の言語による版が知られている。本書は、1342年の日付を持つ最古のインスブルック写本に基づくもので、ヨーロッパにおける原点であり、最も標準的な七賢人物語である。ラテン語原典からの本邦初訳、写本版の石版画挿絵31点も再録。歴史的な意味ばかりでなく、今読んでもちょっとシュールで興味深い掌篇集と言えます。


目  次

  七賢人の物語が始まる

1 妃の語る第一の物語
  [松の木 arbor]
28 
2 第一の賢人の語る第一の物語
  [猟犬 canis]
35 
3 妃の語る第二の物語
  [猪 aper]
42 
4 第二の賢人の語る第二の物語
  [井戸 puteus]
47 
5 妃の語る第三の物語
  [宝物庫 gaza]
56 
6 第三の賢人の語る第三の物語
  [告げ口鳥 avis]
65 
7 妃の語る第四の物語
  [七人の賢人 sapientes]
73 
8 第四の賢人の語る第四の物語
  [試み tentamina]
82 
9 妃の語る第五の物語
  [ウェルギリウス Virgilius]
96 
10 第五の賢人の語る第五の物語
  [医者I medicusI]
106 
11 妃の語る第六の物語
  [執事I+ローマ senescalcusI+Roma]
114 
12 第六の賢人の語る第六の物語
  [三人の求愛者 amatores]
121 
13 妃の語る第七の物語
  [監禁された女 inclusa]
131 
14 第七の賢人の語る第七の物語
  [寡婦 vidua]
142 
15 皇帝の息子の語る第八の物語
  [予言II+二人の友 vaticiniumII+amici]
159 
訳註
197 
訳者あとがき
209 
引用文献一覧
214 

小社刊の「シンドバード物語」関連の著作物
[賢人シュンティパスの書]
[ドロパトスあるいは王と七賢人の物語]
[シンドバードの書の起源]


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七賢人物語
作者不詳/西村正身 訳
2,400円(税別)

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