|
|
|
|
青春処方詩集 「あ」〜「ん」
|
栃内淳 作
|
112頁 1,000円(税別)
|
ISBN4-915841-98-7 C0092
|
|
|
作者口上
頭でなく気持ちに効く言葉の必要性を実感します。説教ではなく、天気雨みたいに精神に降り注ぐ詩片を集めてみました。感性を潤す雫となって染み込むことを期待します。
ケストナーの人生処方詩集に勝るとも劣らない世紀末処方箋、青春処方詩集の誕生です。
「あ」から「ん」まで「詩の実用書」です。
おススメの言
いじめやリストラ、人々の心が荒んでいます。感性に染み込むヒーリングを求めて、自らの傷を癒すようにアーティスティックな言葉で綴った、口に含んで溶けやすいポエムセラピー。難解さには距離を置いた、肩も心も重い人のニーズに応えるリズミカルな一冊。
|
|
んげん
人間は
海を減らす動物だから
埋め立てていく
青を削って
人間は
森を減らす動物だから
切り裂いていく
緑を削って
身寄りのない
魚が
鳥が
砂丘に
大空に
うずくまる
ニが重いなら
やめればいいのに
人間なんて
ニをといたなら
軽くなるのに
人間なんて
ただの
んげんに
なればいい
ただの
んげんで
ちょうどいい
|
|
|