未知谷の刊行物【哲学・思想】



 
福祉人間学序説
生きがい・ぬくもり・ケアの意味を探求する

中里巧 著
256頁 2,200円(税別)
ISBN4-915841-99-5 C1012



人は他の生物の生命を断ち、それを食して生を維持している。しかし、人自らもまた食されつつ生きているのではないか。こうした転換の発想こそ福祉という概念に近づく途ではないだろうか。――介護保険、管理医療など、特に社会福祉関係の事柄はわかりにくい。そもそも福祉とは何か。文献蒐集はもとより、医の現場での聞き取りなど、あらゆる情報を渉猟して整理、思考した、他に類書のない先駆けの一冊。
註と参考文献も充実し、医療や介護に携わる現場の方は勿論、福祉に関心のある全ての方の出発点となる本です。


目  次



第1章
 
I 福祉人間学という言葉
14 
II 我々の知と日常性をめぐる状況
i 無意味さ 18/ii アパシー的在り方 22/iii 知識と日常経験の齟齬 26/iv 非文字世界の矮小化 33
18 
第2章
 
I 方法の刷新
38 
II 哲学的フィールドワーク
i 哲学的フィールドワークの意図 41/ii フィールドワーク全般の伝達構造 45
41 
III フィールドワークの理論的諸要点
53 
IV 精神史的手法
i 思想史の種類 61/ii 意識の古層 66
61 
第3章
 
I 生きた研究者となること*死生学を例に取って
74 
II 死生学における自明性
79 
III 現場意識の自明性
82 
IV 実存可能性と福祉的人間像
86 
第4章
 
I 福祉という言葉の語源とその周辺
94 
II 「楽・楽しみ」と有意味性体系
111 
III 「恩」と贈与性*幸い
i 恩の有意味性構造 123/ii 贈与性の構造 128/iii 贈与性と呪縛性 132/iv 意味風景 137/v 有意味性体系の原型と幸福 142/vi ぬくもり 151
123 
第5章
 
I 近代における福祉の概念化
i スマイルズと中村正直の用語法 158/ii 福祉・社会福祉・社会福祉制度 167/iii 公共と福祉 170/iv 貧困と非日常性 172
158 
II ケア思想
i ディアコネイン 178/ii キリスト教奉仕女会とケア活動 183/iii 社会福祉へ拡大するケア理念 188
177 
III 実存的ケア
i 死と死につつあること 193/ii 実存的―ロマン主義的医療 195/iii 実存的ケア 198
190 
あとがき
201 

205 
参考文献
239 


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福祉人間学序説
生きがい・ぬくもり・ケアの意味を探求する
中里巧 著
2,200円(税別)

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