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目 次
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第一章 否認と葛藤
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1 死の現場から――川端康成「禽獣」
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8
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2 影絵としての生――和田芳恵「厄落とし」
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19
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3 「血」の始源――坂上弘「コネティカットの女」「台所」
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4 躯と薔薇の花――吉行淳之介「暗室」
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第二章 憤怒と宿命
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5 賦活の場としての夢――増田みず子「夢虫」
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6 ひくひくした生命――中上健次「草木」
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62
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7 生きること――大原富枝「婉という女」
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71
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8 甘い眠りの生――徳田秋声「町の踊り場」
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第三章 取引と祈念
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9 生気の復権――日野啓三「ふしぎな球」「石の花」
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10 生のユーモア――安岡章太郎「蛾」
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11 生きている〈声〉――宮本輝「五千回の生死」
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12 文化の逆説的残酷さ――八木義徳「網走刑務所」
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第四章 抑鬱と喪失
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13 春の中の死――伊藤整「生物祭」
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14 記録されなかった生死――梅崎春生「桜島」
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141
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15 「いのち」の塑像――石原慎太郎「水際の塑像」
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16 生命の脱皮――古井由吉「哀原」
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第五章 受容と諦観
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17 明らかな生――島木健作「黒猫」「赤蛙」「むかで」「ジガ蜂」
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18 浅黄色の生――外村繁「落日の光景」
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19 生死逍遥――尾崎一雄「虫のいろいろ」
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189
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20 混沌とした生命――梶井基次郎「冬の蝿」
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おわりに
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