未知谷の刊行物【哲学・思想】



 
死生論
浜田恂子 著
四六判168頁 1,600円(税別)
ISBN4-89642-099-3 C0010



人が日々、充実した生を生きるための 不死の時代の最新ハンドブック
誕生とともに人の生は始まる。幼・少・青と自らを育み、盛・壮・中と子孫を残す。経るべきを経た命の衰えを老と呼び、その終わりを死と名付ける。生まれた人間は必ず老いて死ぬ運命にある。死亡率100%科学技術が長足に進歩し、とりわけ生命科学が著しく進展しつつある現在、人の命の始まりと終わり、誕生と死をさえ人間の力で左右するに及んでいる。素直に死ねない時代。
かつて人生論として語られていたことがらが、今や死生論として語られるべき時代となったと言える。
葉っぱのフレディから説き起こし、およそ考えうる問題を網羅的に紹介する平易な死生論の入門書。より深く学びたい方のための充実参考文献添。


目  次

はじめに
人生論から死生論へ/終わる=死ぬ、という事実性/死の経験/死の超越性/生命の流れ

1 生と死の循環
『葉っぱのフレディ』の場合/『葉っぱのフレディ』から読み取れること
15 
2 人間の生
気がついたら人間だった/死ぬ、ということ/人間らしく生きるとは?/責任主体としての自律性
24 
3 現在、生きていること
生きていれば、死んではいない、ということ/臨死は死ではない/生と時/いま、ここ、という一回性
34 
4 有限存在としての自覚
死にいたる存在/変化に対する意識/老いという変化/生の充実
45 
5 生命の発生と変遷
生命発生の謎/生命体の変遷/アポトーシスとは?/生命の永遠
54 
6 生命倫理という問題
生命倫理という表現/生命倫理と医の倫理/いつから人間としての存在が承認されるのか?/死という問題/脳死と臓器移植
63 
7 人造人間の物語
ゲーテという人物/ゲーテの『ファウスト』という作品/完成しなかった人造人間/ファウストの罪の意識
80 
8 「できる」ことと「してよい」こと
生きることと行為/人間と行為/他者との関わり/真実の尊重
94 
9 生きる意味の追求
「武士道と云は、死ぬ事と見付たり」/善さの多様性/あるべきあり方としての善さ/徳と幸福
105 
10 真理とは、真理存在とは?
「真理を知ること」と「真理であること」/客観的真理と生きる真理/パウロの場合/真理存在として生きる、という永遠の目標
116 
最後に
生の充実としての老い/老いの厳しさ/「死して成れ」ということ/人生論としての死生論へ
126 
あとがき/参考文献
 

浜田恂子 [はまだ じゅんこ]
1932年東京に生まれる。
東京大学文学部独文学科・倫理学科卒業。
同大学院博士課程(倫理学)単位取得満期退学。
フンボルト財団研究奨学生としてチュービンゲン大学哲学科留学。文学博士。
関東学院大学文学部教授を経て、現在、同人間環境学部教授。
著書に、『倫理学入門―倫理学についての対話―』、『価値応答と愛―D.v.ヒルデブラントの倫理学』、『キルケゴールの倫理思想―行為の問題―』、“Japanische Philosophie nach 1868”、『いのち―生命について考える―』(編著)、『キルケゴール 主体性の真理』、『歌舞伎随想 歌右衛門とキルケゴール』、『生きる環境の模索―苦悩する知―』、『人間と倫理』(共著)などがあり、訳書に、ヤスパース『真理について3』、シュルツ『変貌した世界の哲学』(共訳)、キルケゴール『1844年の四つの講話』、ハイデッガー『ヘルダーリンの詩作の解明』などがある。

小社刊の浜田恂子の著作物
[歌舞伎随想 歌右衛門とキルケゴール]
[二つの『忠臣蔵』 続歌舞伎随想]


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死生論
浜田恂子 著
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