未知谷の刊行物【海外文学】



 
パパは異星人
ヨアンナ・ルドニャンスカ 著 / 田村和子 訳 / 横山由巳 挿絵
208頁・挿絵15点 2,000円(税別)
ISBN4-89642-026-8 C0098



人の心の内側には外の世界よりも遙かに広い現実があり、
その現実は神秘と奇跡に満ちている――
ママの新しい恋人はベランダに降りた卵形の宇宙船でやって来た。12歳の少女ピョトルーシャは宇宙船でパパの星を訪れ、パパの家族や友だち、謎の花火売りらと知り合う……。
地球と異星を舞台に、少女の自立を描くファンタジー。
児童文学の国際賞コルチャック賞受賞後初のSF書き下ろし作品!
[「8歳から80歳までの子供のための」読み物の一冊]


目  次

第1章
十二歳の少女ピョトルーシャは母と二人ワルシャワのアパートに暮らしていた。親友は二歳年上のアンゲリカ……。病気で寝込んだピョトルーシャに、パパは遠い惑星の少年の話を聞かせてくれた。

第2章
七つの湖のほとり、ぶどう畑に囲まれた少年の住む町では……。花火売りの贈物“十二匹の戻り竜”を打ち上げた少年は事故で親友を失い、地球へ逃れて来たが、いまだに親友の一族に追われているという。
40 
第3章
パパに危機が迫り三人は小村へ逃れる……。転校した学校の帰路、不良少年たちに追われたピョトルーシャは宇宙船の隠された物置小屋に逃げ込み、そのままパパの星へと向った。
80 
第4章
廃墟と化した街に降りたピョトルーシャは偶然得た情報を手に戦争終結に活躍するが、それを心良く思わぬ者もある。花火売りの手でテロから救われた彼女は地球へと戻った。
123 
第5章
増長する不良少年たちを片づけた迄は良かったが、パパとママは惑星へ、ピョトルーシャは地球に残り、富裕な実の父一家と暮らすことになった。ある日家庭を失ったアンゲリカと再会し……
158 
終章
過ぎ去るものといって何もない。人も出来事もすべては絵や言葉の中で冬眠しているだけ。時が来れば現実として顕れる……
190 
訳者あとがき
197 

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パパは異星人
ヨアンナ・ルドニャンスカ 著
2,000円(税別)

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